- 化石セブン【HOME】
- 化石販売
- その他の化石の販売
- 針葉樹の樹脂
- 琥珀の化石販売
- クモを内包したバーマイト(Burmite)琥珀
クモを内包したバーマイト(Burmite)琥珀/【ot4213】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
ご入金の確認が完了したご注文は即日発送
送料無料 税込み 4,300円 この価格で分割払いした場合は? | スマホ向けサイトはこちら

こちらは、ミャンマー北部に位置するフカワン渓谷で採取される、非常に希少な琥珀(通称バーマイト)です。採取の歴史はすでに2000年以上に及び、由緒ある琥珀として知られています。内部に多種多様な虫を含んでいることでも有名で、これまでに確認された昆虫の種類は1000種を優に超えると言われています。
そもそも琥珀とは何なのでしょうか。宝石や装飾品としてのイメージが強いかもしれませんが、実は「化石」なのです。化石といえば、恐竜の骨やアンモナイト、三葉虫などを思い浮かべる方が多いと思いますが、動植物やその痕跡が長い年月をかけて石化したものであれば、すべて化石の範疇に含まれます。
琥珀は、木の樹液が数百万年以上かけてゆっくりと化石化したものです。樹液に群がった虫たちがそのまま取り込まれ、化石として残されることもあり、本品もその好例です。
このバーマイトが数ある琥珀の中でも特に人気を集めている理由の一つが、その形成年代にあります。なんと約1億年以上前に起源を持つとされており、内包物もその時代のものである可能性が高いのです。ルーペを通じて眺めれば、まるで白亜紀にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。

さきほどはクローズアップした写真でしたが、こうして、全形を見るといかがでしょうか?クモの存在にも気づかない、非常に美しい、まさに、皆さんが琥珀としてイメージする姿そのものではないでしょうか。
バーマイトの歴史は2000年以上あると申し上げましたが、もとより、バーマイトが珍重されたのは、化石としてではなく、装飾品としての価値です。中国の後漢時代(1世紀)の歴史書「後漢書」に、バーマイトのことが記載されています。当時すでに、中国とビルマ(ミャンマーの旧国名)の交易が活発に行われていたことが確認されています。その当時は、装飾品や薬として珍重されていたのだそうです。古代ローマでも琥珀を砕いた粉は万病に効くと信じられていたそうです。実際には、そのような効果はありませんが、そのあまりの美しさに、そう思ったのかもしれませんね。

こちらの個体は非常に透明度が高く、補助光を後ろから照らさなくても、ご覧のように、美しい琥珀色を放ちます。

ぜひ高倍率のルーペで、こちらのクモを観察してみてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

補助光を後方から当てながら観察すると、より見やすくなります。

左右約15ミリあります。

100円硬貨との比較写真です。形成年代は約1億年前と言われる、極めて古い琥珀、ミャンマー産のバーマイトです。クモを内包しています。
商品スペック
商品ID | ot4213 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | クモを内包したバーマイト(Burmite)琥珀 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×0.5cm×厚0.3cm |
商品解説 | クモを内包!形成年代は約1億年前と言われる、極めて古い琥珀、ミャンマー産のバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。