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翅脈がハッキリ!羽虫が内包された約1億年前の白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot4130】
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こちらはミャンマー北部の渓谷で採集された約1億年前の琥珀、バーマイトです。内部には、ご覧のように「翅脈」がくっきりと浮かんだ羽虫が内包されています。バーマイトには保存状態に優れた内包物が含まれていますが、この翅脈はとりわけ素晴らしい! 恐るべき保存状態です。
実は、右の羽の下に小さなクモも見つかります!

この琥珀は比較的薄いため、反対側からも観察できます。そこで、翅脈とクモを逆サイドから撮影してみました。

基質の透明度は非常に高く、バックライトを当てると、キラキラと光ります。バーマイトは約1億年前の起源を持つ、世界的に見ても極めて古い琥珀の一つですが、比較的透明度が高いため、内包物を観察しやすいという特長があります。

バックライトなしでも、この明るさです。

それにしても、この羽虫の翅脈の保存状態は驚愕です。バーマイトは約1億年前の熱帯雨林の樹液が、悠久の時を経て化石となったものです。樹液に群がった虫などが巻き込まれて化石化することがあり、昆虫は外環境と接触しなくなるため、通常ではありえないほどの保存状態を維持することがあります。まるで先程まで生きていたかのような、生々しい味わいを残しています。
琥珀という薄い樹脂を通して、現生と1億年前の世界がつながっているようで、深い感動を覚えます。

約15ミリほどの大きさです。羽虫は中央にいます。ぜひ、20倍から30倍の高倍率ルーペを使ってご覧ください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

100円玉との比較です。明瞭な「翅脈」を持つ羽虫が内包された、約1億年前の白亜紀の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot4130 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 翅脈がハッキリ!羽虫が内包された約1億年前の白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×0.9cm×厚0.5cm |
商品解説 | 翅脈がハッキリ!羽虫が内包された約1億年前の白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。