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輪郭はもちろん、触角などの微細な組織も精緻に保存されている、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot4128】
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こちらはミャンマー産の古い琥珀「バーマイト」です。内部には昆虫が閉じ込められています。高倍率のルーペを通して撮影しました。ご覧のとおり、昆虫の輪郭だけでなく、細部まで精緻に保存されています。

昆虫以外の内包物は多くなく、後方からライトを当てると、虫の姿が浮かび上がってきます。昆虫は肉眼でも十分に視認できる大きさです。

バーマイトは、古くは紀元後数世紀から、ビルマ(ミャンマーの旧国名)から中国への重要な交易品として珍重されてきました。最近になって、ロンドン自然史博物館の研究により、非常に古い琥珀であることが判明しました。なんと、約1億年前の樹液が化石化したものだとわかってきたのです。その内部に含まれる昆虫などの内包物も、当時のものである可能性が示唆されています。約1億年前といえば、大地を恐竜が闊歩していた時代です。

琥珀に包まれることで、外部環境から遮断され、酸化や腐敗が進みにくくなります。そのため、ご覧のとおり、通常では考えられないほど素晴らしい保存状態が保たれているのです。琥珀は「古代からのタイムカプセル」と呼ばれることがありますが、この写真をご覧になれば、その意味がおわかりいただけるのではないでしょうか。

特徴的な脚部や硬質の外殻なども見て取れます。

触角まで保存されています。

ほぼ生息時と変わらないであろう、極めて良好な保存状態を維持しています。

バックライトを当てつつ撮影しました。

バックライトをあてずとも、はっきりと昆虫の存在を確認できます。

左右19ミリほどあります。肉眼でも昆虫を視認できますが、ぜひ、高倍率のルーペを用いて御覧ください。肉眼で見るのとはまた違った世界が広がっています。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

100円玉とほぼ同じ大きさです。
商品スペック
商品ID | ot4128 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 輪郭はもちろん、触角などの微細な組織も精緻に保存されている、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.9cm×1.3cm×厚0.3cm |
商品解説 | 輪郭はもちろん、触角などの微細な組織も精緻に保存されている、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
この商品を購入されたお客様のお声
透明度の高い薄黄色の琥珀の中に、くっきりと、比較的大きな虫が内包されおり、倍率の高いルーペで見ると、本当に細部まで興味深く観察でき、これが太古の物かと感激します。また、夜、電灯にかざしてみると、虫のシルエットが浮かび上がり、それを肉眼でみるのも楽しいものです。いろいろな観察の仕方で楽しみが増え、お得な買い物となりました。今回も貴重なものをお譲りくださり、ありがとうございました。
神奈川県/男性
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。