１９センチ級、カラフルで発色良好！およそ２億５千万年前の樹木の幹が化石になった珪化木（Petrified wood） 化石 販売

こちらはマダガスカル産の珪化木です。およそ２億５千万年前の樹木の幹が化石になりました。多種多様な色を呈するカラフルな標本です。

こうして付属のスタンドを使って飾ると美術品のような味わいがあります。

珪化木と一口にいっても、実に様々な化石があります。われわれコレクターを楽しませてくれるのは、やはり色のバリエーションです。石炭に近い黒っぽい物が少なくない中、こちらの標本は完全に珪酸塩化している、まさに”珪”化木そのものです。珪は「宝」という意味を持つ言葉です。宝石に化けた木という見事なネーミングですね。実際に、その構成物のほとんどは石英などを主とする珪酸塩鉱物です。木が長い間堆積する中で周囲の環境に影響を受け徐々に鉱物へと置換した結果が珪化木なのです。

珪化木以外にも古代の木の幹が化石になったものがあります。そうです、石炭ですね。木の本来の成分が炭素と結びついた（炭化）ものが石炭です。加熱すると燃焼するので、エネルギー源として重宝されているのはご存知の通りですが、美観的には珪化木に軍配が上がりますね。

珪酸塩化すると黒くならずに、含まれる鉱物の違いにより様々な色を呈します。

まるで絵具を用いて塗ったかのような鮮やかな色合い。もちろんナチュラルです。カットされた断面を磨くと鮮やかな色が生まれます。

側面をみるとこの化石がたしかに木であったことを教えてくれます。

断面の模様をよく見ると明瞭な年輪を持たないことが分かります。マダガスカル産の珪化木ではよく見られます。これは木生シダという、シダと木の間の子のような樹木の幹であることを示唆しています。木性シダについてはコラム”地球史上最古の「木」とは？”を御覧ください。

こちらは裏面（非鑑賞面）です。研磨されてはいませんが、十分綺麗ですね。磨くと色がさらに鮮やかになります。

直径最大部およそ１９センチ。立派です。