2007-07-27 とさかの付いたティラノサウルス?

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

中国新疆ウイグル自治区の約1億6000万年前の地層から、史上最強の肉食恐竜「ティラノサウルス・レックス」の祖先として最古の化石を発見したと、中国科学院古脊椎(せきつい)動物古人類学研究所などの米中研究チームが9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

鼻の上の大きなとさかのようなものが特徴で、空を飛ばない恐竜では珍しい。仲間同士の確認やセックスアピールに使っていたとみられる。研究チームは新属新種に分類し、「グアン(冠)ロング(竜)・ウーカイ(五色)」と命名した。ウーカイは発見場所の色鮮やかな地層にちなむ。

この化石は2体分あり、それぞれ12歳と6歳で死亡。成体になるのに7年かかったとみられる。12歳の化石の全長は約3メートル。とさかは厚さが約1.5ミリしかない。

レックスは7000万年前ごろに北米大陸に生息し、全長が約12メートルもあるが、この冠竜は小柄。2004年10月には、中国遼寧省の約1億3000万年前の地層から、全長約1.6メートルの「ディロング・パラドクサス」(皇帝竜)の化石が発見されたことが明らかになり、ティラノサウルス類で当時最古とされた。しかし、冠竜は年代がさらに古く、頭骨や歯などにより原始的な特徴があった。

引用元:http://www.jiji.com/jc/v2?id=20090724dinosaur_guide_01