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この複眼、比類なきレベル!希少な北米産ファコプス類、デボン紀の海を見つめた「天然のメガネ」を持つエルドレッジオプス(Eldredgeops crassituberculata)の極上標本/【tr1431】
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こちらは、北米産のファコプス類、エルドレッジオプスの「極上」標本です。最初に申し上げてしまいますが、この標本のディティールは比類なきレベル、まさに白眉の逸品です。本種は1953年にPhacops rana crassituberculataとして、Phacops ranaの亜種として記載されましたが、現在ではEldredgeops crassituberculataとして扱われています。
ちなみに、旧学名に含まれていた「ラナ(rana)」とは、ラテン語で「カエル」を意味します。そう言われてみると、なんとなくカエルのような顔つきに見えなくもない?ファコプス類といえば、それぞれが独立した大きなレンズからなる特徴的な複眼です。この標本の複眼の保存状態は圧巻で、最大の見所と言ってもよいでしょう。
ファコプス類といえばモロッコ産が化石市場ではよく知られていますが、北米からも優れた標本が産出します。本種は1953年にPhacops rana crassituberculataとして記載されました。その後、1990年に古生物学者ヴォルフガング・ストリューヴェ(Wolfgang Struve)が、北米のPhacops ranaグループなどを従来のPhacops属から区別し、新たにEldredgeops属を設立しました。こうした分類史があるため、現在でも古い名称であるPhacops ranaやPhacops rana crassituberculataの名で紹介されることがあります。
それにしても、この複眼の保存状態には言葉を失います。生前の方解石レンズの姿を彷彿とさせるほど、見事な保存状態です。現生の昆虫にも複眼は見られますが、大きな違いの一つがレンズの組成です。ファコプス類の複眼を構成するレンズは主に方解石からできており、その鉱物質の構造が化石として保存されることがあります。一方、現生の昆虫の複眼を構成する外骨格由来の組織はキチンやタンパク質などの有機物を主体としており、通常は死後に分解されやすい性質を持っています。
そして、この仲間(エルドレッジオプス)の特徴でもある、大きく膨らんだ頭鞍をご覧ください。種小名「crassituberculata」は、ラテン語の「crassus(厚い、太い)」と「tuberculatus(結節・イボ状の隆起を持つ)」に由来する名称で、その名が示すように、表面には粗大な粒状の結節(顆粒)が発達しています。本標本では、その一つひとつまで実に見事に保存されています。
一つ一つの胸部体節も非常に丁寧にクリーニングされており、光が当たると美しい陰影を作り出します。ファコプス類はオルドビス紀に現れ、デボン紀まで繁栄した三葉虫のグループです。可動性のある体節を巧みに使い、危険が迫るとダンゴムシのように体を丸めて身を守ることができました。実際に、丸まった状態の化石も見つかっています。
尾部も細部まで非常に丁寧にクリーニングが施されており、扇状に広がる輪郭や体節のラインが見事です。
悲鳴が上がりそうなほど美しい複眼です。これまでファコプス類の様々な上質な複眼を見てきましたが、この個体のそれは間違いなくトップクラスです。
本標本最大のハイライトである、右眼のクローズアップです。個々の大きなレンズが規則正しく並び、方解石からなるレンズ一つひとつが立体感を保ったまま残されている、驚異的な保存状態です。
頭鞍のツブツブ模様と左目の複眼、欠損しやすい頬(自由頬)もしっかりと保存されています。
複眼に目を奪われがちですが、この標本は、すべてにおいて仕事が丁寧です。胸部体節のディテールも一般的な標本とは比べ物にならない圧倒的な仕上がりです。
こちらは頭鞍部を下から撮影した1枚です。通常、こうした部位は観察できませんが、本標本は頭部が母岩から一部浮き上がっているので、下からのぞくことができます。三葉虫はこの部分に口器があり、多くは海底の有機物(デトリタス)を食べていたと考えられています。
左の複眼も素晴らしい保存状態を維持しています。
サイドからご覧いただきましょう。こちら、最も厚いところで9.8センチあります。この標本は母岩の形状も非常に面白く、本体が位置する手前側が低く、その奥側が一段高くなっています。エルドレッジオプス本体は、その高低差のある母岩の縁に沿うように位置し、頭鞍部が外側へ張り出しています。横側から見るとよくお分かりいただけるのではないでしょうか。
おっと、こちらには別の部分化石が見られます。別の三葉虫の一部か、また別の生物の化石か…。
左右約20センチの大型のグレーの母岩に、背側に沿った長さ5.9cmの漆黒の本体が鎮座しています。この鮮やかなコントラストも、北米産標本ならではの味わいです。母岩に存分な厚みがありますので、平置きでご展示ください。
100円硬貨との比較です。母岩そのものが、まるでデボン紀の海底の岩場を再現したかのような景観を作り出しています。およそ4億年という途方もない年月を経た化石でありながら、生きていた当時の姿を思い起こさせる、臨場感にあふれた標本です。
商品スペック
| 商品ID | tr1431 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | この複眼、比類なきレベル!希少な北米産ファコプス類、デボン紀の海を見つめた「天然のメガネ」を持つエルドレッジオプス(Eldredgeops crassituberculata)の極上標本 |
| 産地 | Silica Formation, Ohio, U.S.A. |
| サイズ | 本体カーブ計測5.9cm 母岩含め全体20cm×12.3cm×厚9.8cm |
| 商品解説 | この複眼、比類なきレベル!希少な北米産ファコプス類、デボン紀の海を見つめた「天然のメガネ」を持つエルドレッジオプス(Eldredgeops crassituberculata)の極上標本 |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。




























