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ファコプス目の大人気三葉虫!デボン紀・魚類の時代を生き抜いた、鋭い『尾棘』を持つ海のディフェンダー、ズリコバスピス(Zlichovaspis)のハイクオリティ標本/【tr1420】
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こちらはモロッコ・デボン紀層から採集された、「極めて上質な」ズリコバスピスです。ズリコバスピスはファコプス目(Phacopida)に分類される三葉虫で、大きく発達した頭部と、個々のレンズが独立して明瞭に見える複眼を持つことで知られます。また、頭鞍部から左右に伸びる一対のトゲ、Genal spineが非常に発達しているのも特徴の一つです。
本標本は、数ある標本の中でも特に整った、一級のコレクターズアイテムです。
「これぞズリコ様!」と唸りたくなるような、見事な個体です。尾部(おしり)の後端からシュッと一本伸びる鋭い尾棘や、一対の美しい頬棘など、欠損が極めて少ない素晴らしい保存状態を保っています。
正面から撮影しました。頭部の先端に、小さなショベルのような突起を持つ点も本種の特徴の一つです。大きく隆起した頭部の左右には、シンボルとも言える大きな複眼が見られます。この複眼は前方から側面、後方までぐるりと広がっており、非常に視野が広かったことが分かります。板皮類(鎧魚)などの強力な肉食魚が台頭してきたデボン紀の海を生き残るための、大きな武器(センサー)だったに違いありません。
真上からのカットです。ご覧いただきたいのは、この見事な左右対称性(シンメトリー)。地圧による歪みが極めて少なく、美しいプロポーションを維持しています。ズリコバスピスは頭部・胸部・尾部がハッキリと分かれており、胸部は細かい節(胸節)がラジエーターのように整然と並んでいるのが特徴です。
ズリコバスピスはモロッコ産があまりにも有名ですが、実はこの属名の由来は、三葉虫研究の聖地であるチェコの「ズリコフ層(Zlichov Formation)」にちなんでいます。
ズリコバスピスの大きな特徴の一つ尾棘(びきょく)を撮影しました。前述のように、デボン紀の海には巨大な鎧をまとった肉食魚(板皮類など)や、鋭いクチバシを持つ頭足類(直角貝や初期のアンモナイト)といった強力な天敵が急増していました。このシャープなトゲは、そうした天敵に丸呑みされるのを防ぐための防御壁だったと考えられています。
側面からのアングルです。非常に素直で美しいポーズを保っています。自慢の頬棘も、まっすぐ後方に伸びていることが分かります。
そして、本種のシンボル部位でもある複眼(左側)のクローズアップです。小さなレンズが多数集まって、この大きな目を形成しています。まさに「そびえ立つ」という表現がぴったりの、非常に高く大きな複眼です。個々のレンズがハチの巣のように独立してきれいに整列している点にご注目ください。レンズの輪郭が明瞭で、吸い込まれるような造形美があります。
現生の昆虫や甲殻類も複眼を持ちますが、実は成分が異なります。現生の虫の眼のレンズが有機物であるのに対し、三葉虫のレンズは「方解石(カルサイト)」という鉱物でできていました。生身の体にまるでメガネのような無機物のレンズを宿していたというのは、生物の歴史を見ても非常に面白いポイントです。極めて古い時代の生物ですが、現生の生き物の方がすべてにおいて進化している、とは言い切れないロマンがありますね。
反対サイドの横顔もご覧いただきましょう。中央に天然のクラック(岩の割れ目)がありますが、丁寧に接着処置されていますので、強度に問題はありません。もちろん、化石コレクションとしての価値や美観を損なうものではありませんのでご安心ください。
ぜひ、この複眼はルーペを通してじっくりとご覧いただきたいところです。ファコプス目特有の独立した集合型複眼(シューゾクロアル・アイ)が、驚くほど明瞭に保存されています。
右眼の複眼をクローズアップしました。右眼にもレンズが広範囲に保存されていることが分かります。
巨大な肉食魚から身を守るために進化した、古代のディフェンシブなフォルムが生み出す造形美をぜひご堪能ください。
本体は背板のなだらかなカーブに沿って計測すると7.5cmに達します。この角度からご覧いただくと、本体の肉厚な立体感と、標本全体のまとまりの良さが一目で分かります。
100円硬貨との比較です。母岩から美しく浮き立つ3D造形が見事です。職人技のクリーニングが冴えるこの素晴らしいズリコバスピスを、ぜひあなたのコレクションに加えてみませんか。
商品スペック
| 商品ID | tr1420 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | ファコプス目の大人気三葉虫!デボン紀・魚類の時代を生き抜いた、鋭い『尾棘』を持つ海のディフェンダー、ズリコバスピス(Zlichovaspis)のハイクオリティ標本 |
| 産地 | Morocco |
| サイズ | 本体カーブ計測7.5cm 母岩含め全体8.1cm×6.6cm×高3.9cm |
| 商品解説 | ファコプス目の大人気三葉虫!デボン紀・魚類の時代を生き抜いた、鋭い『尾棘』を持つ海のディフェンダー、ズリコバスピス(Zlichovaspis)のハイクオリティ標本 |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。




























