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この頭鞍部(グラベラ)を見れば一目でそれと分かる、個性的な三葉虫、リードプス(Reedops)/【tr1385】
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こちらは、とりわけ大きな頭鞍部で知られる、モロッコ・デボン紀層から採集された三葉虫、リードプスです。
大きな頭鞍部は、ファコプス類の三葉虫に共通する特徴の一つですが、リードプスはその中でも、特に大きな頭鞍部を持っています。
体節には柔軟性があり、ブルドーザーのキャタピラーのように地形に合わせて体を曲げることができました。三葉虫の化石として残るのは、この黒い外殻(クチクラ)の部分のみですが、裏側には軟体部が収まっていたと考えられています。現生のシャコのように多数の脚を備えていた可能性があり、海底を歩行していたかどうかまでは断定できませんが、本標本からは、まさに移動の瞬間を切り取ったかのような躍動感が感じられます。
頭鞍部が前方に突き出しており、母岩との色の対比もあって、より印象的に感じられます。
保存状態はとても良好です。モロッコの専門工房のプリパーレーターによって丁寧に仕上げられています。
左目を撮影しました。複眼のレンズが残存している箇所があります。
側棘は折り重なるように配置されています。ファコプス類の三葉虫の多くは中央軸が盛り上がり、立体的な体躯をしています。
上方から撮影しました。大きな頭鞍部、側部についた大きな眼を見れば、ひと目で、リードプスと分かります。
リードプスの産地は、大きく2箇所です。一つはこちらの標本の産地でもあるモロッコ・アンチアトラス山脈のデボン紀層、もう一つは米国オクラホマ州産です。
リードプスは頬棘の発達が弱いので、余計に、頭鞍部(グラベラ)が目立ちます。
体節は明瞭な肋が見られ、節立っています。また、状態の良い標本では、小さな凹凸が至るところで観察できます。
裏面です。ほぼ平らにカットされており、平置き時にぐらつきません。
本体のカーブ計測で約66ミリです。
100円硬貨と比較しても、存在感のあるサイズです。リードプスとしては平均的な大きさです。
商品スペック
| 商品ID | tr1385 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | この頭鞍部(グラベラ)を見れば一目でそれと分かる、個性的な三葉虫、リードプス(Reedops) |
| 産地 | Mrakeb,Morocco |
| サイズ | 三葉虫本体カーブ計測6.6cm 母岩含め全体7.9cm×7.2cm×高3.9cm |
| 商品解説 | この頭鞍部(グラベラ)を見れば一目でそれと分かる、個性的な三葉虫、リードプス(Reedops) |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。






























