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特徴的なフリルや希少部位「ハイポストマ」まで完備した、良サイズのモロッコ産三葉虫・クロタロセファルス(Crotalocephalus gibbus)/【tr1377】
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こちらは、モロッコ産の人気三葉虫、クロタロセファルスです。巨大な芋虫のような独特の立体感ある風貌と、装飾的な側棘の組み合わせは他にはなく、大きく丸みを帯びた頭鞍部と相まって、ひと目で、”それ”と直感できる姿が魅力的です。
こちらの個体は、母岩の角度の関係で、頭部が上向きに配置されるようになっており、まるで生きているかのような、迫力が感じられます。
クロタロセファルスは胸部体節から尾部まで一貫してフリル(側棘)を備えています。本個体は、経験豊富なプリパレーターにより、細部まで丁寧にクリーニングされた上質標本です。
特徴的に大きく盛り上がった頭鞍部。その一方で、横に小さく存在する眼。対照的な造形が魅力です。
特徴的な側棘をクローズアップで撮影しました。一切の妥協なく仕上げられています。
尾部にかけてフリルはアーチを描いていきます。
頭部の下側は完全に浮かし彫りが施されており、立体的でダイナミックな表情を作り出しています。他の標本ではあまり見られない仕上げです。
頭部下のいわゆる三葉虫の口器(ハイポストマ)と言われる部位。なかなかこの部位を拝める機会は多くありません。
頭部は両側面ともに、眼までよくクリーニングが施されています。
キャタピラーのように並ぶ、規則正しい側棘の数々。
このあたりは、どこか宇宙生物のような雰囲気すら漂います。三葉虫には現生の直接の子孫がいないとされており、実際にどのような動き方や生態だったのか、想像をかき立てられます。
裏面は概ねフラットにカットされており、平置き時に安定します。
母岩を側面から撮影しました。クロタロセファルスが最頂部に位置しており、この配置が標本全体にダイナミックさを与えています。
背周り計測で約87ミリという、存在感のある良サイズ標本です。
100円硬貨との比較です。ハイポストマ(口器)まで保存された、上質のクロタロセファルスです。
商品スペック
| 商品ID | tr1377 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | 特徴的なフリルや希少部位「ハイポストマ」まで完備した、良サイズのモロッコ産三葉虫・クロタロセファルス(Crotalocephalus gibbus) |
| 産地 | Lhandar Formation, Atchana, Morocco |
| サイズ | 本体カーブ計測8.7cm 母岩含め全体8.3cm×6.4cm×高4.7cm |
| 商品解説 | 特徴的なフリルや希少部位「ハイポストマ」まで完備した、良サイズのモロッコ産三葉虫・クロタロセファルス(Crotalocephalus gibbus) |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。






























