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特徴的な吻部前方のスコップ状突起と、左右に大きく伸びた頬棘(genal spine)が見事に保存された、通常品とは一線を画す極上コンディションのコルヌプロエタス(Cornuproetus)/【tr1375】
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こちらはモロッコ産デボン紀層から発見された三葉虫、コルヌプロエタスです。名称の“コルヌ”はラテン語で「角」を意味します。吻部前方に突き出たスコップ状突起や、左右に大きく伸びる頬棘など、鋭く特徴的な部位の多さに由来すると考えられます。
頬棘はご覧のように非常に長く、尾部まで達します。
特徴が非常によく表れた、数多くの標本の中から選別された上質な個体です。
もともとはベルギーやドイツなど欧州で知られる属ですが、市場に出回る標本の多くはモロッコ・Maïder盆地産です。この産地は、まれに優れた立体的保存状態を示すことで知られ、本個体はまさにその好例といえます。
特徴的なスコップ状の短い突起。この突起は何のために使われたのかは不明ですが、海底の砂を掘って、体を隠すため、あるいは闘争や天敵から身を守るためだったかもしれません。
胸部体節は9~10本程度で、中央の軸が大きく隆起しているのが特徴です。
裏面は平らにカットしてあり、平置き時に安定します。
側面から撮影した一枚です。先ほど立体保存と述べましたが、ご覧のように中央軸が大きく盛り上がり、デボン紀三葉虫らしい迫力とボリュームを備えています。
コルヌプロエタスは総じて小型で、大きくても4センチほどです。本個体はカーブ計測で約38ミリと、種内では大きめのクラスに入る良サイズです。
100円硬貨との比較です。特徴的なスコップ状突起や左右に伸びた頬棘(genal spine)が見事に残り、通常品とは一線を画すコンディションを誇ります。
商品スペック
| 商品ID | tr1375 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | 特徴的な吻部前方のスコップ状突起と、左右に大きく伸びた頬棘(genal spine)が見事に保存された、通常品とは一線を画す極上コンディションのコルヌプロエタス(Cornuproetus) |
| 産地 | Tafraoute, Morroco |
| サイズ | 本体カーブ計測3.8cm 母岩含め全体6.9cm×6.7cm×厚3.1cm |
| 商品解説 | 特徴的な吻部前方のスコップ状突起と、左右に大きく伸びた頬棘(genal spine)が見事に保存された、通常品とは一線を画す極上コンディションのコルヌプロエタス(Cornuproetus) |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。






























