タマゴのような形と亀裂には秘密があった！人気のイエローセプタリアン 鉱物 販売

大人気のイエローセプタリアンのご紹介です。非常にユニークな色相と形をしていることから、タマゴに例えられることもある、珍しい鉱物です。

イエローセプタリアンのイエローは、全体的に黄色がかっているところから名付けられています。写真中央の白黄色は、カルサイト（方解石）です。半透明で光を通します。

濃い茶色はアラゴナイト、灰色は石灰岩になります。方解石、アラゴナイト、石灰岩の３つが見事に混在することで、かくも興味深い鉱物の集合体が形成されています。

もう一つご注目いただきたいのは、このタマゴのような形。なぜこのような形になったのでしょうか？決して人工的に成形したわけではないのです。

もともとセプタリアンは生物の死骸が元になっています。生物が水中などで死ぬと、ノジュールと言われる丸い団塊になることがあります。具体的には魚などが死骸となったのちアンモニアが発生し、海水に含まれる炭酸カルシウムと反応し、死骸のまわりに集積し、球体になります。その後、そのノジュールに亀裂が入り、幾度かの堆積作用を受けることで、成分が段階的に入れ替わり、このような複雑かつ美しい模様になる、というわけです。

生物の死、亀裂、堆積作用と、地球の活動がこの鉱物に凝縮されているようですね。

宝石のように美しく輝くわけではありませんが、このような形や模様になった秘密を知れば、宝石とは別の意味で美しく輝いた存在に見えてきます。まさに地球の贈り物といえるのではないでしょうか。