マダガスカルの土地が生んだ鉱物、ポリクロームジャスパー(polychrome jasper) 鉱物 販売

そびえ立つ山のような、不思議な形をしたこの標本は、ポリクロームジャスパーと言われる鉱物です。暖色系の色彩が心豊かにする、カラフルな大ぶり鉱物標本のご紹介です。

ポリクロームジャスパーはマダガスカルの南部の砂漠で、２００６年に発見された、比較的新しい鉱物種です。

名前にあるポリクロームとは『多彩な色合いを持つ』という意味です。ジャスパー(Jasper)は、鉱物の名前ですから、ポリクロームジャスパーを一言で表すと、「多彩色なジャスパー石」となるでしょうか。本標本も例に漏れず、カラフルな色彩美を有します。

ジャスパーは、和名を碧玉（へきぎょく）といいます。ジャスパーは、特徴として微細な石英の結晶が集まってできた玉髄とよばれる鉱物の一種です。結晶は不透明といった特徴があります。

二酸化ケイ素（シリカともよばれます）に豊んだ水溶液が、岩盤の割れ目に浸透し沈殿することでできる鉱物がジャスパーです。ジャスパー自体は世界中で見られる鉱物なのですが、名産地といえは、マダガスカル以外にも米国アリゾナが良く知られます。ジャスパー化した木化石（珪化木）で有名なのですが、アリゾナ州産のカラフルな珪化木をご覧になったことがある方は、あの色彩にピンとくるかもしれません。

こちらは木化石でなく、鉱物そのものです。たった10年前に発見されたというマダガスカルのポリクロームジャスパー。世界にはまだまだ知られていない鉱物があるのかもしれないと思うと、ワクワクします。

標本全体に現れる色は、乳白色、オレンジ、黄土色、赤みがかったピンク等々。ご覧のようにパキッと色が変わる箇所や繊細なグラデーションカラーが見られる箇所など、見どころ満載！３６０℃オールビューで楽しめます。

手の平と指の先端が隠れるほどの大きさです。ご覧のような横向きでもよいですし、縦向きでも展示できます。安定感ある重さを有します。

この滑らかさ。それにしても面白い形です。底面以外、直線の箇所がありません。曲線と曲線がミックスされて出来上がった特殊なフォルム。こちらを研磨された方は発想がユニークですね。

マダガスカルの土地がつくりあげた鉱物、多色彩のポリクロームジャスパーでした。