鉱物、ローズクオーツを飾ってみませんか。カーブを描くスタイリッシュな大ぶり標本です。(Rose Quarz) 鉱物 販売

ローズクオーツのスタイリッシュフォルム標本をご紹介します。ありそうでなかった素敵な形状を有する、大ぶり標本です。

ローズクオーツは日本語でバラ石英といって、半透明から透明のバラのようなピンク色をもつ水晶の仲間をさします。ガラス光沢をを有する、つややか鉱物ですが、産出される際は塊状で出ることが多いと言われます。こちらはローズクオーツの名産地として挙げられるマダガスカルからやってきた標本です。

ローズクオーツをスタイリッシュで曲線美溢れる形にしてポリッシュしてあります。円錐とも角錐とも言えない、全体的にうねりのある曲線です。高さ８センチ、重量１８０グラムある十分な大きさの個体です。原石は、かなり大きな塊であったと考えられます。

先端部。柔らかな色合いの一部に、キラキラと輝く部分を発見。

中の結晶部分の一部が差し込んだ光に複数反射してこのように輝くのでしょう。普通に手にとって鑑賞している際はこの輝きが見えなかったのですが、照明時、偶然にもとらえることができました。光の当たる箇所で試してみても面白そうです。

立ち姿です。底が平らで安定感がありますので、この向きで飾る事ができます。

別の角度から。

うねりを保ちながら上部へとカーブを描いています。

半透明の淡くやわらかいバラ色が心なごみます。

ローズクオーツは通常ペグマタイト鉱床から産出されます。この美しいピンク色の原因は微量のチタンや鉄そしてマンガンが含まれることに均されると考えられます。ローズクオーツの中に白い濁りが確認できるのは、ルチルとも金紅石（きんこうせき）ともよばれる、微細な針状結晶が原因です。

標本によっては白濁した箇所が多く見られるものもありますが、本標本はごらんの通り透明度の高いピンク色が全体的に現れた標本です。さて、ローズクオーツは愛や象徴する石として、古代から広く親しまれているようですが、これには、ギリシア神話に登場するアプロディーテーという女神が関係しているようです。

ゼウスを筆頭とする、オリュンポス山の山頂に住まうと伝えられる12柱の神々の一人がアプロディーテーです。ギリシャ神話では、女神誕生時、そのあまりの美しさに感嘆した他の神々が、この世で最も美しい花としてバラを創造し、アプロディーテーのまわりはバラのかぐわしい香りで満たされたとされています。

本標本、薔薇水晶ともいわれるローズクオーツですが、女神アプロディーテーに捧げられたバラの色を持つ水晶ということで、愛や豊穣、春を象徴する石として人々に珍重されてきた経緯があるようです。ちなみに、アプロディーテーのローマ名はあのVenusで、金星の英語名として用いられています。４月を表す「April」ですが、美しい女神「Aphroditeにささげる月」という意味が元になっているという説もあるとか。

古代より彫刻の素材や宝飾品などに多く愛用されてきたローズクオーツ。宝飾品として身に着けるのではなく、インテリアとしてお部屋に飾って楽しむ、という選択肢もありではないでしょうか。ローズクオーツは太陽光が直接当たる場所が苦手です。直射日光が当たる場所を避けて展示ください。