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世界的名産地、ドイツ・ゾルンホーフェン産……現生魚類「真骨類」の最も初期のグループの一つ、レプトレピデス・スプラッティフォルミス(Leptolepides sprattiformis)/【ot4631】
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こちらは、ドイツ・ゾルンホーフェン産の古代魚、レプトレピデス・スプラッティフォルミス(Leptolepides sprattiformis)の化石です。現生の多くの魚類が属するグループ「真骨類(しんこつるい)」の、非常に初期の代表的なメンバーです。現在のイワシやニシンのような姿をしており、体長は数センチメートルから大きくて10センチメートル程度の小型魚類です。
それまでの原始的な魚類に比べ、体内の脊椎骨(背骨)の骨化が進み、より俊敏に泳ぐ能力を獲得し始めた進化段階にあったと考えられています。
裏面です。化石の世界的名産地、ドイツ・バイエルン州のゾルンホーフェン特有の板状石灰岩です。非常にきめ細かく、美しいクリーム〜乳白色を呈します。
真骨類は文字通り、それまでの原始的な魚類に比べて体内の骨格がしっかりと硬く進化しているのが特徴です。そのため、現代の魚類へと繋がる骨格が、格段に美しく化石として残りやすくなりました。
また、ゾルンホーフェンの当時の潟湖(ラグーン)の底は、塩分濃度が非常に高く酸素がほとんどない「死の世界」でした。そのため、死んだ生物がバクテリアに分解されたり、他の生物に荒らされたりすることなく、静かに細かい泥の中に埋没しました。その結果、魚の軟組織や鰭のすじ、さらには始祖鳥の羽毛までが奇跡的な精度で残る「世界屈指の化石聖地(ラガーシュテッテ)」となりました。
詳しくはコラム【なぜ、ゾルンホーフェン化石は「異常なほど」よく残るのか】をご覧ください。
尾びれまでしっかりと確認できます。現代の魚類へと直結する、このスマートで無駄のない全身骨格のスタイルは、主に中生代ジュラ紀以降に大きく繁栄し始めた彼ら(真骨類)ならではの大きな見どころです。
厚みは1.5cmとしっかりしており、側面からは板状石灰岩特有のきれいな層状の割れ肌が見られます。
母岩は左右約12センチ、本体は約4センチ強です。ゾルンホーフェンの石灰岩は、19世紀の印刷技術「リトグラフ」の台頭によって大規模に採掘されました。職人たちが石版用に手作業で石を薄く割っていく中で、この小魚や始祖鳥などの奇跡的な化石が次々と発見されたという歴史があります。
100円硬貨との比較です。レプトレピデスは現生魚類の9割を占める「真骨類」のごく初期のグループです。それまでの硬い鱗に覆われた重厚な原始的魚類を退け、軽快な体と進化した尾鰭で海中を席巻し始めた、まさに「現代型魚類の祖先」といえる存在です。実際、属名の Leptolepides には「薄い鱗を持つもの」という意味があります。
商品スペック
| 商品ID | ot4631 |
|---|---|
| 年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
| 学名 | 世界的名産地、ドイツ・ゾルンホーフェン産……現生魚類「真骨類」の最も初期のグループの一つ、レプトレピデス・スプラッティフォルミス(Leptolepides sprattiformis) |
| 産地 | Solnhofen, Germany |
| サイズ | 本体直線距離4.3cm 母岩含め全体12.1cm×9.2cm×厚1.5cm |
| 商品解説 | 世界的名産地、ドイツ・ゾルンホーフェン産……現生魚類「真骨類」の最も初期のグループの一つ、レプトレピデス・スプラッティフォルミス(Leptolepides sprattiformis) |

ゾルンフォーフェン化石とは?
世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン化石とは・・・
ラガシュテッテン(FossiLagerstatten)という言葉を知っていますか?
日本語では「化石鉱脈」や「化石鉱床」といいます。きわめて保存状態のよい化石が多く産出される場所をさした言葉です。
ドイツの南部に「ゾルンフォーフェン」という小さな町があります。この町はラガシュテッテンとして特に有名で化石好きな人で知らない人はいないほどです。
まず、この町が化石の産地として有名になったのが始祖鳥の化石の発見でした。1860年、ゾルンフォーフェンで世界最初の始祖鳥の化石が発見されました。
始祖鳥は現在発見されている鳥類の化石のなかで世界最古のものとして知られています。この始祖鳥の化石は、これまで何度も発見されており、なかには羽毛までついたほぼ完璧なものまでありました。
もともと「ゾルンフォーフェン石炭岩」とよばれる石炭岩は建築用石材でした。良質の石炭岩は粒子が細かく硬いため昔から建築材料として使用されていたようです。
18世紀末、その特徴が石版印刷に最適であることが発見され「リトグラフ(石版画)」が開発されました。今でも建築材料として使用されていて日本にも輸入されています。家の庭に用いられたり、町のなかでみることもできます。なかには化石の入ったものもあるそうなので皆さんも探してみてはいかがでしょうか?
世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン生成の秘密
ラガシュテッテンとして世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン。どうやってこの素晴らしい場所はできたのでしょうか?ゾルンフォーフェンは中世代ジュラ紀後期(約1億5000年前)の地層になります。
当時この辺りはサンゴ礁に囲まれたラグーンがありました。ラグーンとはサンゴ礁によってつくられた地形のひとつです。ラグーンにとても細かな石炭質の粒子が静かにゆっくりと積み重なってきたのです。このラグーンの底は塩分濃度が高く酸素が少なかった為、生物にとってはとても厳しい環境でした。その為、ここには塩分濃度が高い環境を好むシアノバクテリア以外が生息することはできませんでした。(シアノバクテリアは生物進化の歴史の中で初めて酸素発生型光合成を行った生物です。)こうした環境のおかげで腐敗の原因となる細菌が少なくすみました。そして、陸地にも近かったラグーンに、動植物が入っていき、何億年とたって綺麗な化石として現れたのです。
なぜゾルンフォーフェンの化石はレリーフ状になるのか?
サンゴ礁のラグーンに積み重なって出来たものが石版石炭岩です。ドイツ語で板状石炭岩を意味する”Plattenkalk”と呼ばれていて、この言葉にはこの層が横に連続するという意味も含まれています。実際に石版石炭岩は周辺の町にも広がっているのです。「白ジュラ」と呼ばれる層はクリーム色をした石版石炭岩。特徴は、板状に一枚一枚はがせることです。その為、化石はレリーフのようにクッキリと痕跡が残るのです。(レリーフ=浮き彫り)この特徴と特殊な環境によってとても素晴らしい化石が採掘されるのです。
また、ジュラ紀のラガシュテッテンにはホルツマーデン頁岩やモリソン層がありますが、ゾルンフォーフェンにはこの二つの層もにない特徴があります。それが、陸と海の動植物といった全体の化石が発見されていることです。ゾルンフォーフェンでは今日まで約600種以上の化石が発見されています。最初は、建築材料として石炭岩を採掘している際にみつけたあの始祖鳥でした。本当はもっと前から化石の採掘がなされていたのかもしれません。
でも偶然の大きな発見が人々に夢と希望をあたえたのでしょう。また抜群の保存状態の化石たちに採掘意欲がかきたてられるのでしょう。始祖鳥以外にも、アンモナイトにトンボやエビなどどれも立派で目を引く化石次々に発見されています。(※ホルツマーデン頁岩はドイツ南部、モリソン層はアメリカのコロラド州を中心に広がっています)




























