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輪郭が明瞭で、触角や体毛まで立体的に保存された昆虫を内包する、恐竜時代の琥珀・バーマイト(Burmite)/【ot4333】
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こちらは恐竜時代の琥珀として名高い、ミャンマー産のバーマイトです。旧国名ビルマにちなみ「ビルマ琥珀」、英語読みで「バーマイト」と呼ばれ、世界中の琥珀コレクターから高い人気を集めています。その人気の理由は、なんといっても起源の古さです。
琥珀はもともと樹液が化石化したものですが、バーマイトは約1億年前の樹液がもとになっていると言われています。その内部には当時の動植物が封じ込められている可能性があり、まさに天然のタイムカプセルと言える存在です。我々は恐竜に出会うことはできませんが、同じ時代を生きた昆虫たちの姿に触れられるという点は、比類なきロマンではないでしょうか。
補助光を使って、ルーペを通して撮影した一枚です。バーマイトは、通常2センチ未満の扁平な皿のような形をしています。後方よりライトをあてることで、動植物がシルエットとして浮かび上がってきます。
バーマイトの起源となった樹液を生み出した森は、海や川、デルタなどの近くにあったと言われており、内部には、その周辺のさまざまな植物を含んでいます。
この標本の見どころは、なんといってもこの昆虫です。触角の先端まで完全な形で保存されており、体表の繊細な毛まで判別できるほどの保存状態です。琥珀に封じ込められたことで外界から完全に隔離され、風化や酸化が進まなかったため、有機物がほぼそのままの姿で残ったと考えられます。
人類の祖先の誕生が約800万年前であることを思えば、約1億年前の姿がここまで鮮明に残る琥珀の保存力は驚異的です。現代の科学技術をもってしても、このレベルの保存状態を人工的に再現できるかどうかは疑わしいほどです。
胴体部分の毛や太い脚もしっかりと保存されています。
周辺には、植物片と見られる多種多様な物体が保存されています。ぜひ高倍率のルーペをご使用ください。30倍前後が理想的で、ライトで照らしつつ観察すると、より鮮明にご覧いただけます。
バーマイトは古いにもかかわらず透明度が高く、観察しやすいのも人気の理由の一つです。
バックライトなしでも、かなりはっきりと内部の虫をご覧いただけます。
左右約16ミリです。バーマイトとしては平均的なサイズですが、虫のサイズはかなり大きめです。
100円硬貨との比較です。輪郭が明瞭で、触角や体毛まで立体的に保存された昆虫を内包する、恐竜時代の琥珀・バーマイトです。
商品スペック
| 商品ID | ot4333 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 輪郭が明瞭で、触角や体毛まで立体的に保存された昆虫を内包する、恐竜時代の琥珀・バーマイト(Burmite) |
| 産地 | Myanmar |
| サイズ | 1.6cm×1cm×厚0.2cm |
| 商品解説 | 輪郭が明瞭で、触角や体毛まで立体的に保存された昆虫を内包する、恐竜時代の琥珀・バーマイト(Burmite) |

バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。

琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。

では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。

さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。

バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。































