その生成過程が興味深い！ドラゴンストーンこと、イエローセプタリアン（Yellow septarian）のカット＆ポリッシュ標本 鉱物 販売

こちらは鉱物コレクターに人気を博している、ドラゴンエッグこと、イエローセプタリアンです。

まず初めに申し上げておきたいのは、こちらは自然の石をカットしただけの標本であるということ。世の中には変わった石があるものです。イエローの方解石と灰色の石灰岩、縁取るようなラインはアラゴナイトです。絶妙の割合で混じり合った不思議な石で、その姿からドラゴンストーン、あるいはドラゴンエッグなどと呼ばれることも。

ここで疑問が湧き上がります。どうやってできたのか。これには諸説あります。一つの説として、生物が起源になっているという話も。つまり、遺骸から発生したアンモニアが水中の炭酸カルシウムと反応して、このようなボール状の物体になったというものです。ノジュールの生成過程によく似ています。

その後、乾燥などで部分的に割れたひびを通じて、内部に染み込んだ鉱物がもともとの成分と入れ替わる過程を幾度か繰り返した結果、このような姿になったという説です。もともとの成分が外部環境の鉱物によって取って代わられること自体は、置換、もしくはパーミネラルゼーションといい、化石の生成過程でよく起こることですが、具体的な生物の痕跡（骨や歯等）が存在するわけではないので、化石ではなく、鉱物として認知されています。

丸いカボションに仕立てることが多いイエローセプタリアンですが、こうして中央でカットしたタイプも良いですね。磨かれた断面の模様が味わい深い。

こちらは表面です。このゴツゴツとした質感が、ノジュールを彷彿とさせます。

およそ９センチ前後。なかなか立派です。ドラゴンストーンこと、イエローセプタリアンのカット＆ポリッシュ標本です。