幻影を目にすることができる！マダガスカル産のファントムクオーツ天然結晶 鉱物 販売

こちらは、マダガスカル産のファントムクォーツの天然結晶です。一見したところ、普通の水晶に見えますが、写真中央に幻影のような影が見えます。これが”ファントム”なのです。

ファントムとは、幻影、幻想、幽霊を意味します。石英が溶液中で成長する時、気泡や他の鉱物の微小結晶が混入すると、結晶がわずかに変化します。

こちらのファンクトムクオォーツは気泡の含有により、通常の水晶では見られない不思議な模様が現れます。

標本のクオリティは大変秀逸で、石英の結晶系である六方晶系が観察できます。素晴らしいガラス光沢を持ち、大変透明度が高い標本です。

水晶の質が高くなければ、ファントムを拝むこともできません。

水晶は鉱物が含有することで、様々な色を呈します。色の突き方によっては名称も変わります。ただ、ファントムクォーツと認知されるためには、水晶自体が均質に透明で、美しい結晶成長をしていなければいけません。

その点、こちらの標本の特徴として水晶としての品質がこの上なく良い点、非常に透明度が高い点が挙げられます。

水晶というのは、透明な石英に対する呼称で、古来より、あらゆる種類の容器や装飾品が石英を原材料として削り出されてきました。その中でも水晶に対する分類は、他の鉱物よりも深く詳細です。例えば、天然の水晶とガラスを区別するために、わざわざ「ロッククリスタル」という言葉を設けています。それほど、水晶に対する思い入れは強いものであったのです。

中央に三角の山の模様がファントムです。結晶成長の成長端面（その時点で最も外側にある面）に気泡、あるいは何らかの鉱物が混入したことで、このような幻想的な水晶ができあがります。

水晶はモード硬度で7の、大変硬い鉱物です。石英を主体とする珪酸塩鉱物、たとえば、ジャスパー、カルセドニー、メノウなどもモース硬度で7の強度を持ちます。

見事な六角形です。水晶はこの六角形の形で研磨しやすい特徴を持ちます。結晶系が六方晶系であるためです。鉱物は固有の結晶形を持ち、割れやすい面、加工しやすい面が存在します。

石英は地殻（地球の表層数十キロ）中の成分としては、長石、水についで多い成分で、多くの貴石の主成分なのですが、英名Quartz（クオーツ）の語源ははっきり分かっていません。これほど有名でよく知られた鉱物でありながら、語源が分からないというのは興味深いことです。

100円玉との比較。ファントム（幻影）が明確に確認できる、非常に高品位のファントムクオーツです。マダガスカル産の天然結晶です。