- 化石セブン【HOME】
- 隕石販売
- 石質隕石の販売
- 4年前の冬に世界中のニュースをかっさらったチェリャビンスク隕石。2013年2月15日落下(高級保存ケース付)
4年前の冬に世界中のニュースをかっさらったチェリャビンスク隕石。2013年2月15日落下(高級保存ケース付)/新生代(6600万年前 -- 現在)【ot1016】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
4年前の冬に世界中のニュースをかっさらったチェリャビンスク隕石。2013年2月15日落下(高級保存ケース付)/新生代(6600万年前 -- 現在)【ot1016】
SOLD OUT 売却済み | スマホ向けサイトのトップページはこちら
チェリャビンスク・・・。隕石ファン、あるいは科学関連の時事ネタに明るい方なら、どこかで聞いたことがある名前ではありませんか?
そうです、4年前に、ロシアに落下したことで、大々的にマスコミに取り上げられた、あのチェリャビンスク隕石です。
正式にサブクライブされる隕石の名称は、たいてい、落下地域に関係したものになります。チェリャビンスク隕石も例に洩れず、ロシア連邦ウラル連邦管区のチェリャビンスク州に落下したので、その名が付きました。
写真をご覧ください。表面に不思議な膜のようなものがあることがわかります。これを溶融表皮(ようゆうひょうひ)と言います。これは隕石が大気圏に突入する際、表面が溶け出し、再び固化したことで、生成される薄い膜です。隕石の大分類のうち、石質隕石によく見られるものです。実は鉄隕石にも溶融表皮は一時的にできるようですが、表面に固着することが少ないため、隕石標本に付着しているものは少ないようです。したがって、石質隕石の固有の特徴として、説明されることが多いです。
どこか焼け焦げたような痕があるのがお分かりいただけるでしょうか。チェリャビンスク隕石が落下した様子は、映像等でご覧頂いた人も多いのではないでしょうか。かなり低空になると、白い煙を上げてものすごいスピードで移動していましたね。大気圏突入時に高温になった隕石が圏内に入って一気に冷却され続けることで、あのような白煙が上がります。この焼き焦げたような痕は、大気圏で焼けて圏内で冷えた証拠でもあります。
手の平との比較。
写真上のほうの白い部分が見えるでしょうか。これが本来のチェリャビンスクの色です。
大気圏で焦がされることで、白い部分(珪酸塩鉱物)が溶け出し、表面にこびりつくことで、黒くなります。溶融表皮がない部分があることで、その違いがはっきりと分かっていいですね。
このあたり金属質な部分があります。石質隕石といっても、すべてが珪酸塩鉱物で構成されているわけではありません。鉄とニッケルの合金も含まれています(鉄隕石や石鉄隕石ほどではありません)ので、このようにメタルっぽい質感の部分も存在します。あるいはガラス質が焦げた痕かもしれません。
石質隕石と言っても、さまざまな成分が局所に集積することで、一様ではないことがわかります。石っぽい部分、メタルっぽい部分、ガラス質っぽい部分。
4年前の冬に世界中のニュースをかっさらったあのチェリャビンスク隕石です。
見事な溶融表皮を備え、石質隕石らしい味わいを存分に堪能することができます。
商品スペック
商品ID | ot1016 |
---|---|
年代 | 新生代(6600万年前 -- 現在) |
学名 | 4年前の冬に世界中のニュースをかっさらったチェリャビンスク隕石。2013年2月15日落下(高級保存ケース付) |
産地 | Russia |
サイズ | 2.7cm×1.9cm×1.1cm 8g |
商品解説 | 4年前の冬に世界中のニュースをかっさらったチェリャビンスク隕石。 2013年2月15日落下(高級保存ケース付)。 2013年2月15日午前9時20分26秒。 chelyabinsk,Russia。 |
隕石とは?
隕石(meteorite)はギリシャ語のmeteoron(空中のもの、天上のもの)に由来します。
また、隕石の「隕」は「高いところ(空)から 落ちてくる」という意味で 「隕石=高いところから落ちてくる石」です。
では隕石は何処からやってくるのでしょう?
端的にいえば、隕石は地球以外の天体のかけらなので宇宙空間から落ちてきますが、映画にもなったあの「はやぶさ」(宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機 )が小惑星「イトカワ」で採取した微粒子を調べた結果、隕石の起源が小惑星であることが判明しました。
小惑星は、多くが火星と木星の軌道の間にあって太陽のまわりを公転しているたくさんの小さな天体です。この小さな天体は45?46億年前の太陽系の誕生時に残った岩の残骸とされています。その為、小惑星を起源とする隕石は、惑星の誕生や進化などの貴重な情報源といわれています。
隕石は主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物からなり、 その比率で大きく3つに分類されます。
- 石質隕石(stony meteorite)全隕石の約90%にあたる。主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
- 鉄隕石(iron meteorite) 全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
- 石鉄隕石(stony-iron meteorite) 全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
石質隕石(stony meteorite)
その1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。 石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」で、「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。
石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュール)を含む「コンドライト」と含まない「エイコンドライト」に分類されるのですが、「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合は少なく含まないものもあり、磁石にくっつかないものもあるようです。
丸い小さな粒のコンドリュール(chondrule)はギリシャ語の『粒』を意味するコンドロス(chondoros)に由来し、太陽系形成時に溶融状態で宇宙空間を漂いながら固まった球状の粒子で、かんらん石と輝石を主成分としています。このコンドリュールを含むコンドライトは太陽系の形成を調べる上でとても重要な隕石になります。
エイコンドライトは、一度融けて分化した天体の石質のみが残ったもので『分化した隕石』や『惑星の地殻』とよばれ、地球の火山岩で最も多い玄武岩に組織や構造などが似ているといわれています。
鉄隕石(iron meteorite)
全員石の約5%にあたるのが鉄隕石(iron meteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。主成分はニッケルと鉄の合金で、結晶構造の異なるカマサイトとテーナイトという鉱物を含みます。構造的分類では、ニッケルの含有量よりの3種類に分けられます。
「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」「オクタヘドライト(octahedrite)」「アタキサイト(ataxite)」です。
鉄隕石のなかで最も一般的なのが「オクタヘドライト」です。ニッケルの含有量が6.5?13%で、とても長い時間(約100万年)かけて冷却されて出来た特徴的な模様のウィドマンシュテッテン構造がみられます。※ウィドマンシュテッテン構造はエッチング処理をしないとみれません。)
ヘキサヘドライトはニッケル含有量が4.5?6.5%でノイマラインという細い平行線がみられます。アタキサイトはニッケル含有量が13%以上で明確な内部構造をもたない隕石といわれています。60tもある世界最大のナミビアのボバ隕石が、このアタキサイトです。
これまでに発見された巨大隕石は全てこの鉄隕石で、どの隕石よりも大きく重く、また丈夫で風化や破砕に強い隕石です。地球の核の成分と似ているため他の星の核が壊れた破片と考えられています。
約5000年前、空から落ちて来た鉄隕石を発見した古代エジプト人は鉄は宇宙からくると考えていたようです。そして農機具を作る材料などに加工して利用していたと思われます。
石鉄隕石(stony-iron meteorite)
全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な石鉄隕石(stony-iron meteorite)は、ほぼ同じ量の鉄ーニッケルの合金と珪酸塩鉱物からなり主にパラサイト(pallasite)とメソシデライト(mesosiderite)に分類されます。
パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとってパラサイトと名付けられました。
メソシデライトは、輝石・斜長石など異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなり、語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味するsideriteにつけられたものです。
石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が衝突などで破壊されたものと考えられています。
流れ星と隕石
空から降ってくる流れ星と隕石の違い、分かりますか?流れ星、正式には「流星」といいます。
流星は、宇宙の小さなチリが大気の摩擦によって燃えたものです。この小さなチリは主に彗星から生まれたものです。
この流星のなかで最も明るいものを「火球」といいます。そして、この火球の中で大気中で燃えきらず地上に落ちていくのが「隕石」です。
簡単にいえば、流星は彗星を起源としていて、隕石は小惑星を起源としています。
(※でも中に小惑星を起源とした流星があるともいわれています)
テクタイト(tektite)
テクタイトは隕石の衝突いよって作られる天然ガラスで語源はギリシャ語の「溶けた」を意味するketosからきています。
成分は地球の岩石と同じで隕石ではありません。 形状は円形や卵形など様々で色も黄白色から黒色までと様々です。 隕石が燃えながら大気中に突入してくると、衝突したところは一気に高温となり近くにあった岩石などが溶け飛び散ります。飛んでる間に溶けた岩石などが冷え、ガラス質になって固まり再び地上に落ちたものがテクタイトと考えられています。テクタイトは衝突クレーターの位置に関連して広く分布しています。
クレーター(crater)
クレーターは、円形の凹んだ地形でギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来し
1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹みを発見し名付けました。確認されている最初のクレーターはアメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。
「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。
直径約1.2?1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。この様な隕石の衝突が確認された場所は大きなものだけでも世界中に160ヶ所以上もあるといわれています。日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは「御池山(おいけやま)クレーター」です。長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。
約2?3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、大きさは直径約900mで現在残っているのは全体の40%です。
米国アリゾナ州のRoute66付近の隕石クレーター