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あらゆる点で最高の保存状態を示す!プリマックスに近い部位だったと推察される特徴を多数持つ、ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の亜成体の歯化石/【di1521】
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こちらは米国モンタナ州グレンダイブで採集されたティラノサウルス・レックスの亜成体の、かなりの分厚さを有する歯化石です。しかも保存状態は最高と評して余りあるほどの上質の歯化石。エナメル質はもちろんセレーションなどいずれもベストクオリティです。
少々ぼけてしまいましたが、エナメル質の保存状態にご注目下さい。自然な光沢が備わっています。ここまで近寄って撮影しても目立った傷が存在しません。肉眼で見れば傷一つ見えないことでしょう。それほど上質なのです。
またご注目いただきたいのは、こちらのセレーション。これまで14年にわたり少なくない数のレックスの歯化石を見てきましたが、これほどのセレーションを持つ歯化石はそうそうあるものではありません。ルーペでぎりぎりまでよって撮影しても、欠けること無く完璧に連なっていることが分かります。
ぜひルーペを用いてご覧ください。肉眼だけではこの歯化石の魅力をすべて堪能しきれません。ルーペの倍率は5倍もあれば十分です。
サイズ自体はさほどでもありませんが、全体のフォルムは幼体のものではないことを示しています。すなわち根本から先端まで厚みと幅があり、全体的に膨らんでいる点にご注目ください。
側面から見ると、この歯化石は紛れもなく亜成体以上の個体の歯化石であることがひと目で分かるはずです。根本はもちろんのこと先端まで非常に分厚いことがわかります。発掘元は、この歯化石を前上顎骨歯に近い部分の歯化石と評しています。レックスの上顎の前の歯4本は前上顎骨歯(プリマックス)と呼ばれ、非常に分厚く短いフォルム似特徴があります。また断面はDの形をしている点でも特徴づけられます。プリマックスは成体の歯化石でも歯冠のロングカーブ計測で5センチあるかないかといったところで、決して長くありません。ただ、獲物の肉を引っ掛け手前に引き込むための役割があったと見られることから、非常に分厚い傾向にあります。この歯化石もそれに近い特徴を持っています。
この歯化石の断面はDというほどではありませんが、内側の稜線と外側の膨らんだ湾曲部が存在することが分かります。個人的に前上顎骨歯であると断言することはできかねますが、それに近い場所であったという発掘元の示唆はなるほど納得できるものがあります。断面から見ることで、エナメル質の厚さも確認ができます。ご覧のように非常に分厚く強固な印象を受けます。
ロングカーブ計測19ミリと決して長くはありませんが、全体的な厚み、ボリュームは特筆すべきものがあります。この歯化石に限ってはロングカーブ計測だけではこの歯化石が実際に持っているサイズ感を十分に表現できていません。亜成体以上のレックスの歯化石特有の根本から先端まで満遍なく分厚い、ユニークな形状をしている点にご注目願います。
100円玉との比較。ティラノサウルス・レックスの亜成体の歯化石です。プリマックスに近い部位だったと考えられる分厚く短い歯化石です。エナメル質、セレーションともに保存状態は、最高と断言してよい見事な逸品です。
商品スペック
商品ID | di1521 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | あらゆる点で最高の保存状態を示す!プリマックスに近い部位だったと推察される特徴を多数持つ、ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の亜成体の歯化石 |
産地 | アメリカ・ヘルクリーク累層 |
サイズ | ロングカーブ計測1.9cm |
商品解説 | あらゆる点で最高の保存状態を示す!プリマックスに近い部位だったと推察される特徴を多数持つ、ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の亜成体の歯化石。Glendive,Montana, U.S.A. |
ティラノサウルスとは?
白亜紀の暴君、最強の恐竜、ティラノサウルスの知られざる秘密
1990年に発見された通称スーが最大の化石骨格で体長13m、推定体重は6tです。これはアフリカ象の中でもスーパーヘビー級の固体と同等かそれ以上の体重です。
異様に大きく、巨大な頭部骨格
最強の恐竜といわれるティラノサウルスは、体から比べても相当に頭部骨格が大きいことが分かっています。太くて長い歯、頑丈で大きなアゴを使い、獲物の肉を食いちぎり、噛み砕くように進化したのでしょう。これは他の獣脚類であるスピノサウルス、アロサウルス、アルバートサウルス、ディロング、タルボサウルス等と比べても、言えることです。
異様に小さい前肢
体はがっちりと巨大で、それにふさわしい後肢とかぎ爪を持っていましたが、それに比べて前肢は極端に小さいことで有名です。前肢は基本的に仮に使用していなかったのかもしれません。前肢の用途についてはさまざまな説があります。面白い説としては起き上がるときに補助的に使用した、というものがあります。
巨体を支える合理的な肢先の構造
1m近く巨大な足の甲から爪にかけての構造は非常に合理的に出来ており、6tにも及ぶ現生の巨像をはるかに超える体重をしっかりと受け止めることができました。研究者によれば、この肢の甲に構造には体重を支える特別な構造をしていたことが分かっています。
巨大な後肢は、他の獣脚類の中でも最も比率が大きいことが分かっています。巨大な頭と巨大な肢で特徴付けられるのがティラノサウルスであるといえます。
ティラノサウルスの眼
ティラノサウルスの眼は現生の肉食動物のライオンやトラと同様、前方を見据える形についていました。これはティラノサウルスは外敵が少ないハンターであったことをあらわしています。草食動物のように常に周りからの攻撃に配慮する必要がある動物の眼は左右が離れて付いています。
ティラノサウルスの嗅覚
ティラノサウルスの嗅覚は非常に発達していたと考えられています。わずかな血のにおいも見逃さなないハンターの鼻です。
画像「tyrannosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
シカゴのフィールド博物館
ティラノサウルスの歯
ティラノサウルスの歯は非常に太く長いのが特徴です。他の獣脚類に比べてもその特徴は明確で、切り裂くというよりは噛み砕くのに適していました。歯根(歯額の中に埋まっている部分)も非常に長かったという事実がよりこの特性を裏付けています。歯茎より上、つまり見えている部分が7-8cmにも関わらず、歯茎に埋まっている部分が22-23cmという化石が実際に発見されています。
ティラノサウルスには羽毛があった?
一部の研究者によれば、ティラノサウルスは羽毛で覆われていた、という説があります。寒暖の激しい期間を乗り切るために、体を温めるために羽を持っていたというのです。また、他の説では子供のころに羽毛があったとしても、大人になれば体温が高くなることが考えられ、完全になくなっていたのではないか、というものがあります。そもそも、この羽毛論の発端は、同じ獣脚類であるコエロフィシスやディロングの羽毛の痕跡付き化石が発見されたことにあります。コエロフィシスやディロング(ファイナルファンタジーのチョコボにそっくり)はかなり小さい恐竜であることから体温を失いやすく、羽毛をまとっていたのかもしれません。そうであれば少なくともティラノサウルスの子供には羽毛が存在した可能性はあります。
ティラノサウルスの寿命は何歳?
前述の巨大化石、「ス-」を調べると、年齢は28歳であることが分かりました(骨の状態で判断が可能)。また、化石を詳しく調べると、かなり痛んだ骨であることが分かり、寿命が近いのではないかと考えられました。従いまして、ティラノサウルスの寿命は30歳前後だと推測されています。ティラノサウルスは20歳くらいまで成長し、その後、徐々に老化していきました。5歳以下の若いティラノサウルスは必ずしも最強とは言えなかったようです。
ティラノサウルスは脚が速い?遅い?
ティラノサウルスはどのくらいの速度で走ることが出来たのでしょうか。一部の研究者は時速60kmで走ることができたと主張しましたが、現在では、骨や体のバランスなどから時速30kmにも満たない速度だったと考えられています。この点からトリケラトプス。エドモントサウルスのような比較的鈍足の草食恐竜を身を潜めて待ち伏せして狩をしたのではないかと考えられます(実際にトリケラトプスの化石からティラノサウルスの噛み跡が発見されています)。またワニなども狩りの対象になったと考えられています。
ティラノサウルスの狩りは単独行動?それとも集団行動?
ティラノサウルスと同じ北米の大型獣脚類のアルバートサウルスが大人と子供の化石が同箇所で発見されたことから、獣脚類といえど、集団で狩りをしていたことが明らかになりました。このことから、ティラノサウルスもその可能性があるのではないか、と考えられています。
死肉もあさった?
ティラノサウルスの嗅覚は非常に敏感であることから、死体のにおいをかぎつけることは容易であったと考えられます。その為、死肉をあさることも決して珍しくなかったでしょう。
ティラノサウルスの起源はアジアにある
恐竜コレクターの永遠のアイドル、ティラノサウルスにも同じタイプの仲間が世界各地に沢山いました。ここで簡単に紹介しましょう。
我々日本人にとってうれしい?事実
ティラノサウルス類は実はアジアから生まれました。ティラノサウルスの仲間は中生代の白亜紀になってアジアに現れました。この頃のティラノサウルスの祖先は非常に小さく、体長3mにも満たないものでした。彼らが当時、アジアとつながっていた北米へと渡り白亜紀後期にあの超巨大獣脚類のティラノサウルスが現れることになったのは意外と知られていません。さて、そのアジアで生まれた祖先をご紹介します。
シャンシャノサウルス 体長 3m 白亜紀後期 中国
さてなぜシャンシャノサウルスはティラノサウルスの仲間と判明したのでしょうか。それは、ティラノサウルス類に共通の特徴が存在したからです。
ティラノサウルス類共通の特徴
頭部骨格の眼の後ろの部分がBの字をしている左右の鼻の骨が結合し、強固になっている
この特徴を持った恐竜が世界各地で見つかり、ティラノサウルスの仲間であると考えられています。当時世界はアフリカを除いて陸続きであったことから、アジアから北米に大きく移動していきました。移動するたびに体を大きく、白亜紀後期それも隕石衝突の直前に最も巨大化します。それが皆さんがよく知るティラノサウルス・レックスなのです。
モンゴルアリオラムス 体長 5m
タルボサウルス 体長 9m
アレクトロサウルス 体長 5m
北米 アウブリソドン体長 3m
ダスプレトサウルス 体長10m
アルバートサウルス 10m
ゴルゴサウルス 9m
実は日本にもティラノサウルスの仲間がいたといわれています。つまり、前述の特徴をもった恐竜の化石が発見されました。石川県白山市でただ1本の歯が発見されています。
ティラノサウルスとスピノサウルス、いったいどっちが強いのか?
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