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大型個体のへそ周辺部!カナダ・アルバータ州が生んだ至宝、アンモライト(プラセンチセラス・ミーキ)/【al480】
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こちらは、白亜紀後期の北米内海に棲息していたプラセンチセラス・ミーキ(Placenticeras meeki)。カナダ・アルバータ州のベアパウ頁岩層から産出する、宝石級の遊色(イリデッセンス)をまとったアンモライトです。
“アンモライト”という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。アンモナイトの書き間違いと思われるかもしれませんが、そうではありません。英語では「Ammolite」と綴ります。この「-ite」という接尾語は鉱物名に多く用いられるもので、生物学的なアンモナイトとしてだけでなく、鉱物としての美しさや価値に重きを置いた呼称なのです。
実際、アンモライトは1981年に世界宝石連盟(CIBJO)により、正式に宝石として認定されました。ジュエリーとして加工されることも多いアンモライトですが、本品は宝石的な輝きだけでなく、プラセンチセラスのへそ周辺部を立体的に残している点が魅力です。大型個体に由来する厚みと造形をあわせて楽しめる、化石コレクター向きの標本といえるでしょう。
角度によって赤から緑、そして金へと色彩が移ろう様は、「薄膜干渉」と呼ばれる物理現象の賜物です。先住民ブラックフット族が、移動するバッファローの群れを呼び寄せる聖石「バッファロー・ストーン」として崇めたという逸話も、この力強い輝きを見れば納得できます。
アンモライトは、約8000万年前の海に棲息していた「プラセンチセラス属」の殻が化石化したものです。この属には、表面が滑らかな「ミーキ」と、明瞭な突起(結節)を持つ「インターカラレ」の2種が知られていますが、本標本はご覧の通りスムーズな表面を持っており、ミーキであると識別できます。
プラセンチセラスは薄い円盤状の殻を持つアンモナイトで、属名の「プラセンチ」はラテン語で「平らなケーキ」を意味し、胎盤(プラセンタ)と同じ語源を持っています。本標本では、その円盤状の殻のうち、へそ周辺部の巻き構造と厚みを立体的に観察できます。
表面に広がる網目状の亀裂は「ドラゴンスキン」と呼ばれ、地中で数千万年もの圧力を受けた証です。その名の通り、伝説の龍の鱗を彷彿とさせる非常に美しい構造で、別名「ステンドグラス」とも称されます。地中での破砕と凝固が繰り返されたことで遊色層が重なり、アンモライト特有の濃く深い色合いが生まれるのです。
赤色をベースに、緑や黄色が鮮やかなアクセントを添えています。手に取って動かすたびに色がダイナミックに変化する様は、まさに自然が作り上げたアート。
生物起源の宝石(オーガニック・ジェム)の素晴らしい点は、過度な研磨を施さずとも、それ自体が完成された輝きを放つことです。緻密なカットによって輝きを引き出す鉱物起源の宝石とは対照的な、素材そのものの生命力が宿った美しさと言えるでしょう。
ミーキ種ならではの滑らかな表面が生み出す、均一で深い赤。写真では一見フラットに見えますが、実際には光の当たる角度によって驚くほど表情が変わります。ぜひお手元で、光を操りながらその奥行きをお楽しみください。
他産地の遊色アンモナイトと混同されることがありますが、それらとこちらの「アンモライト」は一線を画す存在です。アンモライトは特定の堆積条件が生んだ極めて厚い遊色層を持っており、その輝きの深さと濃度は別格です。世界宝石連盟が唯一「宝石」として認定したのも、他ならぬこのアルバータ州産のアンモライトなのです。
裏面は表側よりやや遊色部分が狭いですが、それでも鮮やかな色合を確認できます。
側面からのアングルです。「平らなケーキ」を語源に持つプラセンチセラスらしい、薄い円盤状のプロポーションが確認できます。一方で本標本は、へそ周辺部を中心に厚みを持って残っており、最厚部では約3.2センチに達します。大型個体由来の一部であることを感じさせる、見応えのある側面です。
最大直径は約106ミリ。巨大すぎず、かつ存在感を放つ絶妙なサイズ感で、展示場所を選びません。
100円硬貨との比較画像です。付属の専用スタンドに載せて展示する際は、ぜひスポットライトを当ててみてください。光を受けることで、その美しさは真価を発揮します。お気に入りの角度とライティングが合致した瞬間、この標本は最高の輝きを見せてくれるはずです。
約8000万年前、北米の内海を遊泳していたプラセンチセラスの想像復元図です。密巻きで、薄い円盤状の殻を持っていたと考えられています。
商品スペック
| 商品ID | al480 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 大型個体のへそ周辺部!カナダ・アルバータ州が生んだ至宝、アンモライト(プラセンチセラス・ミーキ) |
| 産地 | Alberta, Canada |
| サイズ | 直径10.6cm 最厚部3.2cm |
| 商品解説 | 大型個体のへそ周辺部!カナダ・アルバータ州が生んだ至宝、アンモライト(プラセンチセラス・ミーキ) |

アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。




























