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万華鏡のように美しい!典型的なドラゴンスキン模様をもつ、生物起源の宝石アンモライト(Ammolite)のピース/【al467】
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こちらは、北米ロッキー山脈の東側斜面で産出する、生物起源の宝石「アンモライト」です。名称がアンモナイトと似ているため混同されがちですが、正しくはアンモ“ラ”イト。アンモライトは、白亜紀後期の海に生息していたプラセンチセラスというアンモナイトの殻が、長い地質時代を経て化石化し、さらに宝石へと変化したものです。つまり、かつては確かにアンモナイトの一種だった存在が、悠久の時間の中で宝石へと生まれ変わったのです。 では、なぜ他地域のアンモナイトは同じように宝石化しなかったのでしょうか。その理由は、この地域特有の堆積環境にあります。アンモライトの美しい輝きの源であるアラゴナイト層が損なわれず、多くがそのまま残存したこと。そして地質過程の中で、殻が何度も破砕と再結晶化を繰り返し、層がより厚くなったことが大きな要因と考えられます。 いずれにしても、その色彩の豊かさと輝きは、他の遊色アンモナイトを凌駕します。手にした瞬間、まるで地球が生み出した万華鏡を覗き込むような感覚を覚える……世界中に熱心なコレクターが存在するのも、頷ける美しさです。ぜひ、実物を手に取り、光にかざしてその魅力をご堪能ください。
アンモライトの中には、このようにステンドグラスを思わせる模様をもつものがあります。これは「竜のうろこ」あるいは「ドラゴンスキン」と呼ばれ、コレクターの間で高い人気を誇ります。空想上の生物であるドラゴンの皮膚にたとえられる、そのロマンチックなネーミングには、この世のものとは思えないほどの美しさを讃える意図が込められているのでしょう。実際に手に取り、光にかざしてゆっくりと動かすと、まるでカレイドスコープを覗くように、きらめきが幾重にも変化します。
赤から緑へと移ろう、実に美しいグラデーションを見せます。その色彩は常に一定ではなく、光の当たる角度や方向によって表情を変えます。これは、表面のアラゴナイト層に光が当たることで干渉が生じ、特定の波長の光だけが選び取られる、いわゆる分光現象によるものです。
アンモライトは、1981年に世界宝石連盟によって宝石として公式に認定されました。さらに2022年には、産地であるカナダ・アルバータ州の公式宝石にも選ばれ、地域を象徴する存在となっています。
裏面は、非常にきめ細かな頁岩で覆われています。ある意味、これこそがアンモライトのトレードマークともいえる、特徴的な母岩の色合いです。
側面から撮影した様子です。厚みはさほどありませんが、アンモライトは比較的硬い石のため、丁寧に取り扱っていただければ強度に問題はありません。鑑賞面には、輝きの源である遊色層を保護する目的で、薄く樹脂コーティングが施されています。
左右幅はおよそ3センチあります。
100円硬貨との比較写真です。生物起源の宝石として名高い、カナダ・アルバータ州産のアンモライトのピースで、万華鏡のような美しい輝きを放ちます。
商品スペック
| 商品ID | al467 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 万華鏡のように美しい!典型的なドラゴンスキン模様をもつ、生物起源の宝石アンモライト(Ammolite)のピース |
| 産地 | Alberta, Canada |
| サイズ | 3.1cm×2.2cm×最厚部0.5cm |
| 商品解説 | 万華鏡のように美しい!典型的なドラゴンスキン模様をもつ、生物起源の宝石アンモライト(Ammolite)のピース |

アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。






























