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人気のドラゴンスキンタイプ!細やかなクラック模様が、まるでステンドグラスのよう。カナダ・アルバータ州産の宝石、アンモライト(Ammolite)のピース/【al466】
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こちらは北米ロッキー山脈東側斜面で採取された、有機起源の宝石、アンモライトです。「有機起源」とはどういう意味でしょうか。有機、すなわち生物に関係しているということです。アンモライトは、もともと、約8000万年前頃に生息していたプラセンチセラスというアンモナイトの殻でした。長い時間をかけて化石化したものが、現在の姿なのです。 一般的に、宝石の大半は鉱物起源です。ダイヤモンドやサファイアなどがその代表です。しかし、アンモライトや真珠、琥珀のように、まれに生物由来の宝石も存在します。
生物起源で美しい物質は多くありますが、実際に「宝石」として公式に認定されているものは、ほんのわずかです。 アンモライトは、1981年に世界宝石連盟(CIBJO)によって公式に宝石として認定されました。それ以降、本格的な商業採掘が進められ、2022年にはカナダ・アルバータ州の「州の化石」にも指定されています。
こちらの標本には、まるでステンドグラスのようなユニークな割れ目が見られます。このような模様は「竜の鱗」あるいは「ドラゴンスキン」と呼ばれ、コレクターの間で高い人気を誇ります。 アンモライトが採掘される地域には、いくつかの地層が存在し、比較的浅い「K層」と呼ばれる地層からは、こうしたクラックの入った化石が発見されます。それより深い「ブルーゾーン」と呼ばれる地層では、亀裂が少なめになると言われています。 どちらにも、それぞれ特有の魅力があります。
このようにキラキラと輝くのは、表層にアラゴナイトからなる薄膜が保存されているためです。この薄膜に光が当たると、薄膜干渉が生じ、一部の色だけが選ばれて反射することで、美しい色彩(分光現象)が現れます。 ただし、この遊色層は非常に薄く脆いため、保護を目的として、表面には薄く樹脂がコーティングされています。
アンモライトのピース(断片)の裏面には、褐色の頁岩が露出しているのが特徴です。
厚みは約4ミリほどあります。この頁岩は比較的硬く、モース硬度は4前後です。丁寧に取り扱えば、破損する心配はありませんのでご安心ください。 ただし、表面の樹脂は高温に弱いため、直射日光が当たる場所での保存・展示は避けてください。
左右の幅は約23ミリほどです。
100円硬貨とほぼ同じ大きさです。ドラゴンスキンが見られる美しいピースです。
商品スペック
| 商品ID | al466 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 人気のドラゴンスキンタイプ!細やかなクラック模様が、まるでステンドグラスのよう。カナダ・アルバータ州産の宝石、アンモライト(Ammolite)のピース |
| 産地 | Alberta, Canada |
| サイズ | 2.3cm×2.2cm×最厚部0.4cm |
| 商品解説 | 人気のドラゴンスキンタイプ!細やかなクラック模様が、まるでステンドグラスのよう。カナダ・アルバータ州産の宝石、アンモライト(Ammolite)のピース |

アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。






























