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非常に濃い赤色を呈する、有機物起源の宝石「アンモライト(Ammolite)」のピース/【al462】
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こちらは、太古の海が生んだ宝石、アンモライトです。アンモライトは北アメリカ・ロッキー山脈の東側斜面で産出する、有機物起源の宝石です。約1億年前、西部内陸海路(Western Interior Seaway)という内海に生息していたプラセンチセラスというアンモナイトの殻が化石化したものです。 殻がこのようにキラキラと輝く仕組みは、真珠と同じ原理で、光を受けることで薄膜干渉が起こり、さまざまな色彩が現れます。こちらのピースは、特に鮮やかなレッドが際立っています。 アンモライトは、1981年に世界宝石連盟によって公式に宝石として認定され、商業採掘が本格化しました。さらに2022年には、カナダ・アルバータ州の「州の宝石」にも指定されています。
アンモライトの中には、このように鱗(うろこ)のようなクラックが入ったものがあります。これは特殊な堆積環境によって生じたもので、通常よりも厚い遊色層が保存されている可能性があります。光を受けると、まるでステンドグラスのような、味わい深い輝きを見せてくれます。 主成分である層状のアラゴナイトが、光を反射・屈折させることで、このような現象(遊色)が生じます。
主な産地は、カナダ・アルバータ州南部のセントメアリー川流域です。白亜紀の地層「ベアポウ層(Bearpaw Formation)」から採取されます。 念のため補足しますと、単にキラキラと光るアンモナイトは、アンモライトとは異なります。アンモライトは、あくまで北米の特定地域で採取されたもののみを指します。また、ラブラドライトやブラックオパール、アワビなども、もちろん別のものです。
遊色層を保護するため、表面は樹脂でコーティングされています。これは、アンモライトを保護する伝統的な方法です。 北米のネイティブアメリカンは、古くからこの石を守護石や治癒石として崇拝しており、ブラックフット族では「イニスキム(バッファローストーン)」と呼ばれていたそうです。
このような裏面の褐色の頁岩も、アンモライトの特徴のひとつです。
厚みは約4ミリあります。
左右約36ミリです。
100円玉との比較写真です。非常に濃い赤色が印象的な、有機物起源の宝石アンモライトのピースです。
商品スペック
| 商品ID | al462 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 非常に濃い赤色を呈する、有機物起源の宝石「アンモライト(Ammolite)」のピース |
| 産地 | Alberta, Canada |
| サイズ | 3.6cm×2cm×最厚部0.4cm |
| 商品解説 | 非常に濃い赤色を呈する、有機物起源の宝石「アンモライト(Ammolite)」のピース |

この商品を購入されたお客様のお声
こどもの夏休みの自由研究のために購入しました。注文して数日で届いてとても対応が早くてとても良かったです。包装も丁寧にされていてよかったです。
静岡県/女性
アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。






























