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ドラゴンスキン標本!カナダ・アルバータ州の大地が生み出した、化石でありながら宝石でもある希少な存在、アンモライト(Ammolite)のピース/【al451】
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こちらはカナダ・アルバータ州で採掘された宝石、アンモライトです。アンモライト?アンモナイト?「アンモライトって誤記じゃないの?」と思った方もいるかもしれません。でも、これで正解なんです。実はこの名前にはちょっとした理由があります。鉱物の名前って、語尾に「-ite(〜ライト)」がつくことが多いんです。例えば、Pyrite(パイライト)、Calcite(カルサイト)、Fluorite(フローライト)などなど。だから、アンモライトも鉱物として認識されている証として、この名前が付けられたのでは?と推測できます。とはいえ、アンモライトの正体はアンモナイトの化石です。でも、化石でありながら美しい輝きを持つことから、宝石として扱われるようになりました。そのため、化石と宝石の中間の存在として「Ammolite(アンモライト)」と名付けられたのでしょう。実はこの名前、カナダのある企業が商標登録したものなので、正確な命名意図までは分かりません。ただ、アンモライトという名前には、化石と宝石、両方の性質を持つ特別な存在であることが、うまく表現されているように感じますね。
さて、アンモライトが誤記ではないことが分かったところで、話を先に進めましょう。アンモライトは、いわゆる遊色アンモナイトの一種です。ここで少しややこしいのが、ライトとナイトが混在すること。注意深く読んでくださいね。実は、美しい遊色を持つアンモナイトは他の地域でも見つかっています。例えば、マダガスカル産のクレオニセラスなどは、ため息が出るほど美しい標本が存在しますよね。では、アンモライトとクレオニセラス、何が違うのでしょうか?一番大きな違いは、もちろん産地です。アンモライトは主にカナダ・アルバータ州、クレオニセラスはマダガスカルで採掘されます。もう一つの大きな違いは、表面の模様、つまりパターンです。アンモライトには、特有のクラック(ひび割れ模様)が入っていることが多いんです。このクラックは、長い長い堆積の過程で、殻が何度も破砕と凝固を繰り返した結果だと言われています。その過程で少しずつ遊色層が分厚くなり、独特の輝きを生み出すようになったのです。そのため、アンモライトの光り方は他の遊色アンモナイトとは一味違います。分厚い遊色層が生み出す万華鏡のような色彩は、まさに「これぞアンモライト」と唸らせる美しさなんです。また、写真に見られるステンドグラスのような割れ目は、通称「竜のうろこ(ドラゴンスキン)」と呼ばれています。特に美しいドラゴンスキンを持つ個体は非常に高く評価され、コレクターからの人気も高いです。
アンモライトは、大きさや形によっていくつかの種類に分類されます。まず、全体の形が残っているものを「ホール」と呼びます。これはアンモナイトの原形を保っており、完全体のため非常に貴重で高価です。まさにアンモナイトそのものの姿をとどめた特別な存在です。次に、アンモナイトの殻の一部が分かるものを「ブロック」と呼びます。ヘソの部分だったり、外殻の端だったりと、形の一部からもアンモナイトの名残を感じ取れるのが特徴です。ある程度のサイズ感もあり、存在感のある標本になります。そして、殻の一部をカットしたものを「ピース」と呼びます。ピースは比較的手に入れやすく、特に輝きの美しい部分を選んでカットされることが多いため、コンパクトながら強い遊色を楽しめる魅力があります。
アンモライトの母岩は、このような褐色の頁岩です。この色を見ると「アンモライトだな」とすぐに分かります。これは、アンモライトが長い年月をかけて頁岩を多く含む堆積岩の中で化石化したためです。市場に流通するアンモライトのほとんどは、カナダ・アルバータ州のベアボウ累層から採掘されたものです。この独特な母岩の色合いは、まさにアンモライト特有の特徴のひとつと言えるでしょう。
こちらは側面から撮影した写真です。中央部分に少し色が濃く見える箇所がありますが、これは樹脂によるコーティングです。アンモライトの遊色層は非常に薄く繊細なため、表面を保護する目的で樹脂が塗布されています。その際、側面に樹脂がかかることがあります。このコーティングは、遊色の美しさを長く保つための大切な処置です。コレクターの皆様に、長く安心して楽しんでいただけるよう工夫が施されています。
左右34ミリほどあります。
100円玉との比較。カナダ・アルバータ州の大地が生み出した、化石でありながら宝石でもある希少な存在、それがこのアンモライトのピースです。
商品スペック
| 商品ID | al451 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | ドラゴンスキン標本!カナダ・アルバータ州の大地が生み出した、化石でありながら宝石でもある希少な存在、アンモライト(Ammolite)のピース |
| 産地 | Alberta, Canada |
| サイズ | 3.4cm×2.3cm×最厚部0.4cm |
| 商品解説 | ドラゴンスキン標本!カナダ・アルバータ州の大地が生み出した、化石でありながら宝石でもある希少な存在、アンモライト(Ammolite)のピース |

アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。






























