並外れた保存状態の古代魚に腹筋 ニュース

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

これまでの研究史上最も古い脊椎動物の筋肉化石が発見され、

ニュースとなっています。

 

これは、約3億8000万年前のものとみられる

Gogonasusとよばれる古代魚の化石から見つかったものです。

 

発見された場所は、オーストラリアのウエスタンオーストラリア州、

キンバリー地方のゴーゴー累層。

デボン紀の古代魚ダンクルオステウス(化石セブンオリジナルCG)

デボン紀の古代魚ダンクルオステウス(化石セブンオリジナルCG)

 

Gogonasusは割合近年発見された種で、

全長約30~40cmの、そこまで大きくない魚です。

 

この種が発見された当初から、生物が呼吸機能や手足を発達させて

水中か陸上へ生活の拠点を広げた理論を証明する

失われたピースになるかもしれない、と研究者は考えていました。

 

なぜなら、人間の腕と同様に3本の骨を持つものもいたからです。

 

 

さて、今回腹筋が見つかったことが、なぜそんなにすごいのでしょうか?

 

 

それは、これまで腹筋は陸生の生物のみに

発達したと考えられていたからです。

 

 

3億8000万年前の古生代のデボン紀という時代に

陸でなく、海に生息する古代魚に腹筋があったことがオドロキだというんですね。

 

そもそも腹筋は何のためにあるのでしょう?

 

腹筋は人間の場合だと、内臓を守ることが大きな役割の一つです。

そして姿勢を維持したり、体のあらゆる動きをスムーズに行ったり支えたりします。

 

古代魚に見つかった筋肉は腹腔にあったそうです。

われわれ人間と同じような役割を果たしていたんでしょうか??

 

現代魚とくらべてみると、たしかに筋肉はあるのですが、

それは体の側面についていて、尾を振って前進するためのもの。

 

研究チームは、古代魚の腹筋について、

さらに詳しく調べるそうです。