古代の頭足類化け物談義

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

こんにちは。

今日は、古代の化け物頭足類についてのお話を。

 

みなさま、クラーケンという名を聞いたことがありますか?

 

クラーケンは伝説上の海の生き物です。

何世紀も前から海を航海していた人々が巨大なタコやイカ

のようなものを見たという体験談に基づいて名付けられたものです。

 

世界各地でさまざまな目撃情報があるものの、実在するかはわからないという

まさに謎に包まれたお話だったのですが、先日、ネバダ州イクチオサウルス州立

公園で、クラーケン実在をにおわす発端となる化石が見つかったようです。

 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111012-00000000-natiogeo-int

 

それというのが、2億年前の地層から見つかった体長何と15m級のイクチオサウルスの化石です。

イクチオサウルスは、恐竜が栄えていた時代の海生爬虫類です。

イクチオサウルス

 

このイクチオサウルスの脊椎骨がずら~っと整列して並んで見つかったのだそうで。。。

 

研究者の一人によると、こんな仮説が浮かんだようです。

これほどの骨の化石が整然と美しく配列されている理由は、クラーケンが食べたに違いない!

 

クラーケンがバスほどのイクチオサウルスの巨体を襲ったあと、丸い形の骨を吸盤で吸い上げて

きれいに並べたのだ・・・、と。

 

すごい仮説です。

クラーケンという巨大な生き物は、補食したあと、ごちそうさまのかわりに

残った骨をごみ捨て場に一つひとつ置いていったというのです。

芸術的配置で脊椎骨化石が見つかったイクチオサウルス

 

こクラーケンはいたのだ!という仮説が、イクチオサウルスの整然とした骨化石の発見によって

提唱されたのですが、実際のところはまだよくわかったいないそうです。

 

「この仮説は突拍子もない」「そんなことあるわけがない!」と、仮説について

かなり否定的な意見の研究者もいます。

 

仮説に否定的な研究者は、「イクチオサウルスの脊椎骨が一方向に

整然と並べられたように見えるのは不思議なことでもなんでもない。」

と言っているのです。

 

死後、背骨である脊椎骨がバラバラになって、どちらか一方向に折れ曲がって

そのまま化石になっても何らおかしくない、と。

 

また、「脊椎骨の丸い形と、潮の流れによって、脊椎骨が2列に並んだまま化石に

なるのは普通に考えられる。」とも言っています。

 

 

芸術的な脊椎骨の並び方で発見されたイクチオサウルス。

これが、クラーケン実在の疑惑に関して、物議を醸す論争へと発展していったようです。

 

 

クラーケンは、映画にも高い頻度で取り上げられていて、巨大で摩訶不思議な

海の生物のモチーフになっています。

ギリシャ神話をテーマにした「タイタンの戦い」で出てきたり、ハリーポッターの

映画の中で、ホグワーツ魔法学校の池に潜む生き物としても描かれています。

 

 

 

それにしても、古代から近世に通じて、海に生きる人々が遭遇して恐れてきたという

謎の生物とは、恐ろしくもあり、見てみたくもあります。。。

 

 

 

分類学の父とされるカール・フォン・リンネは、クラーケンを頭足類の一種とみなして

きちんとした学名を付けているのです。

 

その名も「Microcosmus」

意味が面白い。

小さな世界です。

 

しかし、この生物は実在しないとされてきて、現在「Mikrocosmus」の

学名は無効のようです。

 

クラーケンのモデルはないのか?

 

 

あります。

 

「ダイオウイカ」とよばれる巨大なイカをご存知でしょうか?

 

彼らは体長が10mにも及ぶおそろしい大きさのイカで

現生では最大級の頭足類です。

ちなみに、推定ではありますが、体長が20mのものもあるということです。

最近よくメディアでも取り上げられていますね。

 

 

ダイオウイカが小学校の25mプールに入るとなると、もうぎゅうぎゅう満杯状態です。

 

恐ろしいデカさ!

 

 

化石セブンでは、イカの化石はありませんが、イカの親戚の

化け物化石をご紹介いたします。

 

そう、アンモナイトです!

 

 

古代の頭足類というとやはりアンモナイトでしょう。

 

現在のイカやタコは、アンモナイトの仲間、「バクトリテス類」

から進化したと考えられています。

頭足類の進化マップ

 

イカとアンモナイトの共通点なんてあるの?と思った方。

 

コウイカを例にあげましょう。

コウイカは、今では殻のようなものを持っていませんが、体の中にある甲は、

実はいくつかの部屋に分かれているのです。

 

それは、ちょうどアンモナイトの殻と同じつくりをしています。

昔の「名残り」でしょうかね。

 

 

化石セブンでは、クラーケンに負けず劣らず、

化け物級巨大なアンモナイト化石をご用意しました!

 

それが、「モロッコ産、最高級巨大ゴニアタイト」です。

全面ポリッシュ!最高級ゴニアタイト

 

ゴニアタイトは、中生代デポン紀からペルム紀にかけて繁栄した種で、

これぞアンモナイト!と呼べるごとき、密に巻いた平巻きの形をしています。

 

きっと、人類がその時代に生きていたら、こんな巨大アンモナイトを見て

その大きさに恐れおののいたことでしょう。

 

アンモナイト本体の最長部は40cm、高さ32cm、重さ25kgオーバーの

スーパーサイズなのです。

手と比較にならない巨大アンモナイト化石!

半端ない厚み!古生代の化け物化石ゴニアタイト

この存在感で、すばらしいポリッシュがされている、高級感溢れる化石です。

この化石はオフィスやご家庭で目立つところに飾ってほしいと思います。

部屋の一角においた瞬間、お客様の注目を浴びること間違いなしです!

隔壁(仕切り部屋)がよくわかるゴニアタイト

芸術的螺旋を描く最高級ゴニアタイト

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