アンモナイトについて ~アンモナイトの構造~住房

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

先日に引き続き、アンモナイトの構造について。

 

アンモナイトの中身

アンモナイトの中身

 

 

みなさん、軟体部が成長して貝殻のサイズが合わなくなると、

アンモナイトはどうしたと思いますか?

 

ヤドカリのように、より大きくて住み心地のよさそうな

貝殻を見つけて引越ししていたのでしょうか?

 

光るアンモナイト

光るアンモナイト

 

 

実は、アンモナイトは軟体部の体の成長に合わせて、

殻を付け足して大きくなっていきました。

 

ではどうやって殻を付け足すのでしょう?

 

アンモナイトは自らの体の中に殻を大きくする器官をもっていました。

その器官を外套膜(がいとうまく)といいます。

 

ゴニアタイトプレート化石(クリックすると、ページへとびます。)

ゴニアタイトプレート化石(クリックすると、ページへとびます。)

 

 

「外套」といえば、防寒などのため、一番外側に着るコートを意味する言葉です。

外套膜とは、軟体動物の体の表面をおおう膜のことで、

軟体部の入る殻の部分のすぐ下にある器官のことです。

 

 

真珠光沢ロシア産遊色アンモナイト(クリックすると、ページへとびます。)

真珠光沢ロシア産遊色アンモナイト(クリックすると、ページへとびます。)

 

 

ちょうど、寒さから身を守るコートのように、アンモナイトでは

軟体部にある内臓等をコートのように覆って守ってくれているというわけです。

 

 

外殻にトゲをもつアンモナイト(クリックすると、ページへとびます。)

外殻にトゲをもつアンモナイト(クリックすると、ページへとびます。)

 

 

外套膜は柔らかな肉質でできていて、ここから

アンモナイトの殻となる成分を出して殻を継ぎ足していました。

 

 

主には炭酸カルシウムなどの石灰分を分泌していたようです。

 

芸術的な縫合線をもつアンモナイト(クリックすると、ページへとびます。)

芸術的な縫合線をもつアンモナイト(クリックすると、ページへとびます。)