地球で初めて大きな生き物が現れたのはいつ?

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

本日は、地球上にあらわれた大きな生き物についての話。

 

 

太陽系の惑星として地球ができたのが46億年前、

地球に生命が誕生したのが38~35億年前、

地球に酸素を生む生物が誕生したのが27億年前だといわれています。

 

 

地球に酸素を提供した元とされるストロマトライトの化石

 

では、地球で初めて大きな生き物が現れたのはいつか?

 

 

大きなというと、とても曖昧でざっくりしていますが、

要は目で見える程度の大きさという意味です。

 

 

この答えは、約5億7000万年前ほど昔にさかのぼるようです。

時代でいうと、先カンブリア時代という時代の中でも最後の時代、

エディアガラ紀という時代です。

 

 

海の中で生きる生物で、マットやパンケーキのように

平たい形の『ディッキンソニア』や厚さ数ミリ程度の『カルニオディスクス』、

『キクロメデューサ』といった名前のものがあります。

 

彼らの共通の特徴は、体長が大きいわりに体の厚みがなく、

ペラペラ状だったことです。

 

 

大抵は水中のちいさなものを食べていたと予測されていますが、

詳しいことは分かっていません。

現在のところ、世界最古の多細胞生物とされています。

 

ちなみに、エディアガラという名前の由来は

オーストラリアの地名から来ています。

 

1946年、現在のオーストラリアの南部にある

エディアガラの丘陵で大量に化石が発見されたことから、

エディアガラ紀の名前がつけられたのです。