南アフリカのセディバ猿人をめぐる議論

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

2008年に見つかった南アフリカで発見されたセディバ猿人は現代人の祖先であったと、

研究チームが科学雑誌に9日付で発表しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110909-00000558-yom-sci

見つかったセディバ猿人の化石は198万年前のものです。

我々現代人類につながるヒト属(ホモ属)は、ちょうどこのセディバ猿人が生きた200万年前に、

アフリカでアウストラロピテクス属から別属として分化したといわれています。

 

セディバ猿人は、アウストラロピテクス属とヒト属の双方の身体的特徴を併せ持っているのです。

脳が小さい、手が長い、頬骨が高いなどは、アウストラロピテクスに近く、歯が小さい、脚が長い、

骨盤の筋肉のつき方などはヒト属に近いという、かなり面白い特徴をもっています。

 

セディバ猿人が両者の中間的存在だったことが次々と分かってきているようで、今後の展開が

ますます注目されます!

猿人に近いアウストラロピテクスと、ヒト属の進化をつなぐ大切なミッシングリングとなりそうです。

人類の祖先、進化に関する興味は、今後も尽きそうにありません。

 

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アウストラロピテクスのレプリカ

ネアンデルタール人のレプリカ

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