世界最大のワニ、フィリピンに現る!

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

このところ、世界最大ワニの話題でニュースを賑わせいる

フィリピンの巨大ワニ、皆さんもうご覧になったでしょうか?

クロコダイル科のワニ

 

 

現生ワニでは世界最大といわれるそのワニは、

フィリピン南部は南アグサン州、ブナワンで発見された「人食い」ワニだそうで

体長6.4メートル、体重1075キロもあったようです。

 

このワニ自身かどうかは定かではありませんが、

これまでに人間2人を食い殺してきた可能性があるといわれています。

なんと怖ろしい・・・。

 

 

ワニのサイズは、これまでギネスに記録されていたのが5m48cmであったといいますから、

これでも相当巨大なのです。

今回はおよそ1mも上回ったといいますからこれは大記録です。

 

 

この世界最大ワニの種は、イリエワニだそうで、

名前は凶暴な雰囲気に似合わず、「ロロン」というそうで。

巨体に似合わない可愛らしい名前は、ワニ猟名人にちなんでいるようです。

 

 

さて、ワニは、大きく分けてアリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の3種に分かれます。

 

ですが、ガビアル科は、専門家によってはクロコダイル科に含まれる

とも唱えられていますから、大きなくくりでいくと、

アリゲータ科とクロコダイル科に分類されるという認識の方も多いようです。

 

サルコスクス・インペラトル(Sarcosuchus imperator)

 

 

そのなかで、今回発見された人食いワニ「ロロン」は

イリエワニですからクロコダイル科に属します。

 

 

クロコダイル科は口を閉じたとき、下顎の前から4番目の歯が外から見えるのが

特徴で、鼻面は、アリゲーター科とくらべ、やや尖っています。

 

 

ワニは、現生の動物群の進化系統の上で

近縁の関係の動物が鳥類なんですね。

 

白亜紀前期に生息した巨大ワニ、車と比較。

 

ワニも鳥類も、は虫類の分類群では、どちらも主竜類といわれ、

この主竜類なかには絶滅した生物では恐竜も含まれます。

 

 

ワニの装甲ウロコや鳥の足元の生々しさをじーっと観察していると

背中が泡立つような恐ろしさを時々感じるのは私だけでしょうか。

 

ニジェール産サルコスクスの装甲化石

 

 

彼らの、あのいかにも生々しい、恐竜っぽいパーツをみていると、

絶滅した恐竜の系統を、しっかり繋いで存在しているのだなあ

と感じてしまいます。

 

 

今回の発見で、現生で最大級のワニが6.4mと認定されましたが、

白亜紀に存在した絶滅ワニであればその大きさは倍近い12mといわれています。

 

こんなサイズが現代に現れたらぞっとします。

 

 

代表的なのは、アフリカに生息したサルコスクスや、

北アメリカ大陸に生息したデイノスクスです。

 

フィリピンの地元住民によれば、ロロンよりも大きなイリエワニを見た!

との証言もあるようで、何と7~9mサイズのワニがまだ存在するとか。。。

もしかしたら、まだまだ巨大なワニたちが

世界中のどこかにわんさか存在しているのかもしれません。

 

こうなると、白亜紀に存在した、12m級のワニが現代にいてもおかしくない!?

 

こんなワニが見られる日も近い!?

最大級65mmのサルコスクスの美歯化石

 

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