新種シーラカンスは超高速で移動した!?

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 カテゴリ:化石ニュース,生きた化石 作者:

つい先日、中国で4億年前の化石が発見され、

出現時代がさかのぼったことで話題のシーラカンスですが、

またまた新たなニュースがとびこんできました。

 

 

それは、これまで発見されたどの種にもあてはまらない、

新種のシーラカンスを発見したという事実です。

 

 

 

発見したのは、カナダ・アルバータ大学の研究チームで、新種のシーラカンスは

「レベラトリクス(Rebellatrix)」と名付けられました。

 

 

これまでのシーラカンスの常識にとことん逆らっているからだという理由で、

由来となった英語の〝rebel″は「逆らう者」を意味しています。

 

スピノサウルスにつかまるシーラカンス

 

シーラカンスの新種と、これまでの種は、一体どこが

異なるのかというと、「尾ビレ」に特徴があるようです。

 

 

これまでのシーラカンスは、幅の広い尾びれが特徴の魚でした。

尾びれの分類からいうと「両尾型」といいます。

 

この形は、尾びれが中心で分岐せず、扇のような形に幅広く広がっています。

これは、エサに向かって短い距離を突進するのによい構造だそうですが、

今回発見された新種に関しては、いわゆるマグロの尾びれの形のような

三角形のがっしりした尾びれを有しているのです。

 

 

魚類における尾びれの形は、水中における移動手段の目的を担っていますから、

尾の形が異なるというのは、移動手段が変わったということになり、

非常に面白い点としてあげられます。

 

 

新種シーラカンス「レベラトリクス(Rebellatrix)」は、比較的ゆったりとした動きを捨て、

マグロのように、高速で移動する魚へと変化した種のようなのです。

 

 

ここで、重要なのは、

 

 

「なぜ尾びれが変化したのか=移動を高速化する必要があったのか。」

 

 

ということですね。

 

 

それは、新種シーラカンス、レベラトリクスが出現した時代に起因するといわれています。

発見された化石の年代は、2億5000万年前ごろと推測されています。

 

 

ちょうどこの頃は、いわゆるペルム紀末の大量絶滅の直後にあたるのです。

ペルム紀末の大量絶滅は、地球をおそった最大の大量絶滅ともいわれ、

特に海の生物が大打撃を受けました。

 

大量絶滅の正確な原因は謎ですが、今のところシベリアで起きた大規模火山の噴火による

ものが有力視されているようです。

 

ペルム紀の絶滅で、海の生物は、最大96%が死に絶えたともいわれています。

水中生物の大量絶滅によって、海の環境がガラリと変わってしまいました。

そんな中、このレベラトリクスは姿かたちを変えて生き延びたのです。

 

 

大量絶滅によって高速で移動できる捕食者がいなくなった環境ができあがったところに、

この新種シーラカンスは尾の形を変え、高速で獲物を求めて生き延びたと考えられています。

 

 

種の絶滅というのは、一見、耐え難く思われますが、

他種の絶滅によって、レベラトリクスのように新たな進化が

芽生えるきっかけにもなっていることを感じました。

 

 

*近々、大きな魚化石が入荷予定です!ご期待ください。