タルボサウルス(Tarbosaurus) とは?

タルボサウルス(tarbosaurus)
産地 モンゴル
時代(じだい) 中生代(ちゅうせいだい)白亜紀(き)後期(約7900万年前~6500万年前)
分類(ぶんるい) ティラノサウルス類
全長(ぜんちょう) 9~12メートル 体重 4~5トン
名前の由来(ゆらい) 警告するトカゲ
特徴(とくちょう) アジア代表最大の肉食恐竜、ティラノサウルスより短い前足
名前からして敵なし!タルボサウルス
アジアの肉食恐竜代表選手であるタルボサウルス。タルボサウルスの意味は、英語でTerror lizard(恐怖トカゲ)。獲物となる草食動物に相当な恐怖を与えるほど、タルボサウルスは凶暴で残虐であったのでしょう。強いあごと鋭い歯(最大級で18センチもある)、そして広い視野をもっており、東アジアでは敵なしの状態でした。

タルボサウルスは緑豊かな湿気の多い土地に生息しており、一頭あたりの寿命は25歳~28歳でした。研究者によると、ハドロサウルス科のサウロロフスや竜脚類のネメグトサウルスといった他の大型恐竜を捕えて食べていたと考えられています。タルボサウルスは食物連鎖の頂点に君臨したようです。

ティラノサウルスと間違わないで!
タルボサウルスはティラノサウルス類に属し、恐竜の代名詞「ティラノサウルス」に体型も似ているとされています。ただ、ティラノサウルスより前足はより小さく、体は細めです。上腕骨と大腿骨の比率や頭の中の骨の形態が異なることから、ティラノサウルスとは別の種であるとされています。白亜紀の時代は、アジアと北アメリカは陸続きだったので、タルボサウルスは北アメリカで誕生して、アジアに渡ってきたとも考えられています。

タルボサウルスは、1955年、ロシアのマレエフによってゴビ砂漠で見つかったため「ゴビの恐竜」として発表されました。最大の標本(135cmの頭骨)はニューヨーク自然史博物館のティラノサウルスの頭骨とほぼ同じ大きさで、全長11m前後と推定されます。もしこれが北アメリカで発掘されていたら、ティラノサウルスと鑑定されただろうといわれています。

前足は何のため!?
タルボサウルスの魅力は何と言っても体の部分のギャップです。

強靭な歯やアゴ、鞭のような尾、そしてアスリート顔負けの後ろ足は他を圧倒する体型です。それに比べて前足の小ささは、だれが見ても“異様”な感じがします。前足については、研究者の間でいろいろな議論が交わされ、
①巨大な頭部の発達と引き換えに退化してしまった。
②前足はたいして役に立っていなかった。
③実はかなり大きな力を出すことができ、切り裂きによって獲物にとどめをさしていた。
など、諸説ありますがまだ確実には解明されていません。
