鉄隕石
主に金属鉄(Fe-Ni合金)から成る隕石。数百万年の時間スケールでの冷却によって生じるウィドマンシュテッテン構造が特徴的な模様として現れる。
外観は石というよりは金属であり、節理面は光り輝いている。その美しさから、隕石コレクターの間で、特に人気の高い、レアアイテムの一つとなっている。
貴重な鉄鋼素材として、昔から利用されてきた
地域によっては、農具などに利用されていた。稀に、刃物に加工されることがあるが、通常の鋼材と違って焼き入れが難しいため、刃物には向かないとされる。突然、天空から、石ではなく金属のような物体が落ちてきたのだろうから、古代人はさぞ驚いただろう。
バリンジャークレーター
バリンジャー・クレーター (Barringer Crater) は、アメリカ・アリゾナ州フラッグスタッフの東約55キロメートルに広がる衝突クレーターである。「アリゾナ大隕石孔」や「メテオ・クレーター」 (Meteor Crater) とも呼ばれる。北緯35度1分38秒、西経111度1分22秒に位置する。
バリンジャー・クレーターは今から約5万年前に地球に衝突した隕石によって形成されたクレーターであり、直径約1.5キロメートル、深さ約170メートルである。クレーターを取り囲む周壁が特徴的で、周囲の平原からの高さは30メートルである。バリンジャー・クレーターを形成した隕石が衝突した時代、バリンジャー・クレーターが位置するコロラド高原は現在よりも寒冷湿潤な気候であり、マンモスや地上オオナマケモノが生息する草原地帯であった。
↑バリンジャークレーターの全景
文・写真 Wikipedia、外部サイトより一部引用