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ネガポジ両方揃ったノジュール化石、ほぼ完全保存、特に鱗の保存状態は圧巻!ブラジル産恐竜時代の古代魚、タリアス・アラリピス/【ot4229】
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こちらはブラジル・サンタナ層で採集された古代魚、タリアス・アラリピスです。この地域から産出する化石は非常に保存状態が優れ、世界的な化石産地の一つとして知られています。
約1億1,500万年前、現在のブラジル北東部アルアリペ盆地は、温暖で静かな内湾や汽水湖が広がる豊かな水域でした。多種多様な生物が生息しており、その一つがこのタリアスです。

この化石は二枚一組になっています。これは石の塊を二つに割った際、両方に化石の一部が張り付いた状態となった、いわゆるノジュールと呼ばれるものです。一方には化石の本体が、もう一方にはその印影が刻み込まれています。本化石はいずれも保存状態が極めて良好で、輪郭だけでなく各部位まで精緻に残されています。

タリアスは口の構造やエラの形から、プランクトンや小型の甲殻類を水ごと吸い込み、鰓耙(さいは)でこし取って食べていたと考えられます。
鰓耙は、魚のエラの内側に並ぶ櫛(くし)のような突起で、エラの骨(鰓弓)の縁についています。魚が口から水を吸い込むと、水中のプランクトンなどをこの鰓耙で引っ掛け、エラから水だけを排出します。鰓耙の形や密度は食性と密接に関係しており、密に並ぶ種類はプランクトン食、粗く並ぶ種類は小魚などの捕食を行う傾向があります。
この鰓耙は、現生のニシンの仲間(ニシン、イワシ、サバなど)やジンベエザメ、マンタなどにも似た構造が見られます。
タリアスの場合、実際に化石の胃の中からカニの小さな幼生が見つかっており、主にプランクトンを食べつつ、ときには小さなカニの幼体なども捕食していた可能性があります。

非常に細かい鱗がはっきりと保存されています。薄くて円形に近い形状で、いわゆるサイクロイド鱗と呼ばれるものです。表面はなめらかで棘や突起がなく、鱗同士が細かく密に重なり、高さのある体全体を覆っています。これぞサンタナ層の化石ならではと唸る、極めて良好な保存状態です。

鱗はほぼ途切れることなく全身を覆っています。

この地域からはさまざまな古代魚の化石が発見されますが、ラコレピスなどに見られる角張ったガノイン鱗とは明らかに異なる形状をしています。ガノイン鱗は現生のガーなどに見られるもので、装甲のように非常に厚みのある鱗です。

頭部から尾びれまで、全体にわたってほぼ完全に保存された標本です。サンタナ層産の化石とはいえ、ここまでの保存状態を維持しているものは決して多くありません。

まるで古代魚の魚拓のようではありませんか。

眼窩の奥やエラまで、明瞭に保存されています。

鱗の保存状態は圧巻です。

ネガポジ両方に、尾びれまでしっかり保存されています。

もともとは、このようなノジュールでした。

母岩を含めて約27.5センチ、本体は約24センチほどあります。

もう一方も当然同じ大きさで、左右対称になっています。

100円硬貨との比較写真です。ネガポジ両方が揃った、タリアス・アラリピスの完品です。この地域からは現在、化石が海外に輸出されていません。本標本は、まだ輸出が可能だった頃(数十年前)に日本国内へ入ったものです。
商品スペック
商品ID | ot4229 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ネガポジ両方揃ったノジュール化石、ほぼ完全保存、特に鱗の保存状態は圧巻!ブラジル産恐竜時代の古代魚、タリアス・アラリピス |
産地 | Ceara, Brazil |
サイズ | 本体直線計測24cm 母岩含め全体27.5cm×14.1cm×厚8.3cm 4195g |
商品解説 | ネガポジ両方揃ったノジュール化石、ほぼ完全保存、特に鱗の保存状態は圧巻!ブラジル産恐竜時代の古代魚、タリアス・アラリピス |
魚化石とは?
恐竜が地球に誕生するはるか昔から、魚類は地球の海を泳いでいました。 古生代前期にはダンクルオステウス等に代表される板皮類(はんぴるい)類が台頭し、中生代に入ると、現世の魚類と同じ形をした硬骨魚類(こうかくぎょるい)が 現れます。
ダンクルオステウス
ブラジル産の魚化石。現世に生息する硬骨魚類(こうかくぎょるい)と同じ仲間。