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今後３０年以上大切にしていただきたい、標本の価値が分かる方に！この化石の価値は７本の総和ではない、デンタルバッテリー構造がそのまま保存されたティラノサウルス科の雄、ダスプレトサウルスの上顎化石/中生代白亜紀（1億3500万 -- 6600万年前）【di1594】
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今後３０年以上大切にしていただきたい、標本の価値が分かる方に！この化石の価値は７本の総和ではない、デンタルバッテリー構造がそのまま保存されたティラノサウルス科の雄、ダスプレトサウルスの上顎化石/中生代白亜紀（1億3500万 -- 6600万年前）【di1594】
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こちらは、ティラノサウルス科の恐竜の一つ、およそ７７００万年前から７５００万年前に生息していたダスプレトサウルスの歯化石です。ダスプレトサウルスといえば白亜紀末期に登場するあのティラノサウルス・レックスの祖先として知られる恐竜で、その化石、ましてこれほどの歯化石であれば、非常にコレクション価値が高いのですが、今回の標本に限っては、それは最重要注目ポイントではありません。ぜひ次の写真を御覧ください。
なんと、こちら、上顎のセクションが丸々残った、信じられないほど希少な標本なのです。一枚上の写真でご覧いただいたのは、こちらの写真の最左にある歯だけだったのです。ダスプレトサウルスの、これほどのサイズの上顎の一部というだけでも驚きなのですが、それ以上に、多数の歯のソケットが残った、いわゆるデンタルバッテリーの様子が明瞭に保存されている点にご注目ください。ティラノサウルス科の恐竜のデンタルバッテリー構造として、そのまま図鑑に掲載されても何ら違和感がない、むしろ掲載されていてほしい、まさに「そのもの」を表しています。デンタルバッテリー構造とは、恐竜などの爬虫類に見られる、歯が生え変わる構造のことです。よくご覧いただくと分かりますが、こちらに見られる歯はメインで使われる前の歯です。その横に、使用前の歯が貯められていたソケットがいくつも残っていることがお分かりでしょうか。
つまり、こちらはこれからメインの歯として利用される予定だったダスプレトサウルスの歯化石なのです。表面の硬い組織であるエナメル質は稜線に存在するギザギザの部分（セレーション）がしっかりと保存されていることが分かります。また細かい点ですが、個人的に感動したのは、アウターセレーションが手前に曲がっていること。ティラノサウルス科の恐竜の上顎の歯のアウターセレーションは、自然にカーブを描くとされているのですが、はじめて現物で確認することができました。また、写真ではわかりにくいのですが、相当な厚みを持っていることが分かります。次の写真でご確認いただけます。
お分かりでしょうか。ご覧のようにこの歯化石は非常に厚みがあるのです。上顎の最前面の数本の歯をプリマックストゥース（前上顎骨歯）と言いますが、厚みがあることで知られています。まさにその特徴が備わった分厚い歯化石です。ティラノサウルス科の歯化石をコレクションしている向きにとっては、この特徴を確認できただけでも感動モノですね。歯だけを所有していたのでは分からない、おそらく世界的に見ても、これほどのコレクションはそうは存在しないでしょう。
それもそのはず、こちらは、１９９０年代初期に世界最大の化石ショーとされる米国ツーソンショーでお披露目された標本なのです。当時は、まだインターネットが発達しておらず、現在ほど化石コレクションの競争が激しくありませんでした。それゆえショーで公開されることもあったのでしょうが、現在では、これほどの標本であれば一般マーケットに公開される前に、上流（ハンターから一次的に降ろされた段階）でヘビーコレクターのもとに消えていったに違いありません。ちなみに、こちらは世界的に名の知れた北米の化石・鉱物の取扱会社が手掛けた品です。まず一般的なマーケットでは紹介できない標本であることは、日々、希少標本をお探しの方であれば、ご納得いただけることでしょう。
上顎の外側を撮影しました。標本下部に特有の穴が多数見られます。ダスプレトサウルスはティラノサウルス科に分類される恐竜で、約７７００万年前から７５００万年前に生息していた巨大な獣脚類恐竜です。冒頭でも申し上げましたように、マーストリヒチアンに登場するあのティラノサウルス・レックスの直接的な祖先と言われる存在です。最初の模式種（D.torosus）はカナダのアルバータ州で発見され、その後、米国モンタナ州のツーメディスン層やジュディスリバー層からも発見されています。こちらの標本はカナダ・アルバータ州ドラムヘラーのジュディスリバー層から発見されました。ダスプレトサウルスの化石がたびたび発見される地域です。
なんと生々しいほどの保存状態。ティラノサウルス科の上顎で、これほど素晴らしい保存状態を維持している標本を直接目にすることはめったにできませんので、希少な資料として多数の写真を撮影しました。
デンタルバッテリー構造をひと目で確認できる一枚。このように太い歯が何本も収納されているのです。ダスプレトサウルスの歯となれば１本とて、相当な希少性があり、高価です。それがなん７本も収納されているばかりか、デンタルバッテリー構造が完全な形で保存されているのですから、その価値は申し上げるまでもないでしょう。実際、１５年の社史で、初めてお目にかかることができました。ディーラーとて、めったにお目にかかることができない標本です。
一つ前の写真をご覧いただいた上で、再度、こちらをご覧いただくとご理解いただけますが、多数の歯が収まっている中、こちらの歯だけでが側面（内側）からご覧いただける状態になっているのです。
一部、顎の割れ目から顔をのぞかせています。
この標本がいかに価値あるものかお分かりいただけたでしょうか。歯が多数含まれているからといってクリーニングをして取り出すようなことはしないでくださいね。もちろん新たにオーナーになった方の自由ではあるのですが、多数の歯が顎のセクションに収まっているこの状態こそが、バラした状態とは比較にならないほどの価値があるということをぜひご理解ください。歯を収集することはできても、デンタルバッテリー構造を確認できる歯を含む顎を確認できることは、ほぼ不可能なのですから。この状態にこそ、価値が詰まっており、歯をいくら集めても叶わない価値があるのです。
もう一度お気に入りの写真をシェアしたいと思います。ダスプレトサウルスは他のティラノサウルス科の恐竜、たとえばアルバータサウルスやゴルゴサウルスよりも頑強で太い歯を持っていたと言われています。こうして、断面からのぞくと、個々の歯がじつに立派な形をしていることが分かります。
左右１７センチに及ぶ上顎の背k数本です。この中に７本もの歯が眠っている、恐るべき標本です。繰り返しになりますが、この標本の価値は、７本の歯の価値の総和を大きく上回ります。この状態が維持されていることにこそ価値があるのです。
１００円玉との比較。ティラノサウルス科の雄、ダスプレトサウルスの７本の歯が眠る上顎の化石です。デンタルバッテリー構造がそのまま保存された、他と比較することができない、博物館級、いや、形容することが難しいほどの標本です。
商品スペック
| 商品ID | di1594 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀（1億3500万 -- 6600万年前） |
| 学名 | 今後３０年以上大切にしていただきたい、標本の価値が分かる方に！この化石の価値は７本の総和ではない、デンタルバッテリー構造がそのまま保存されたティラノサウルス科の雄、ダスプレトサウルスの上顎化石 |
| 産地 | Drumheller, Alberta, Canada |
| サイズ | ロングカーブ計測4.7cm 母岩含め全体17cm×8.8cm×厚3.4cm 487g |
| 商品解説 | 標本の価値が分かる方に！この化石の価値は７本の総和ではない、デンタルバッテリー構造がそのまま保存されたティラノサウルス科の雄、ダスプレトサウルスの上顎化石。Judith River Formation |
ティラノサウルスとは？
白亜紀の暴君、最強の恐竜、ティラノサウルスの知られざる秘密
1990年に発見された通称スーが最大の化石骨格で体長１３ｍ、推定体重は６ｔです。これはアフリカ象の中でもスーパーヘビー級の固体と同等かそれ以上の体重です。
異様に大きく、巨大な頭部骨格
最強の恐竜といわれるティラノサウルスは、体から比べても相当に頭部骨格が大きいことが分かっています。太くて長い歯、頑丈で大きなアゴを使い、獲物の肉を食いちぎり、噛み砕くように進化したのでしょう。これは他の獣脚類であるスピノサウルス、アロサウルス、アルバートサウルス、ディロング、タルボサウルス等と比べても、言えることです。
異様に小さい前肢
体はがっちりと巨大で、それにふさわしい後肢とかぎ爪を持っていましたが、それに比べて前肢は極端に小さいことで有名です。前肢は基本的に仮に使用していなかったのかもしれません。前肢の用途についてはさまざまな説があります。面白い説としては起き上がるときに補助的に使用した、というものがあります。
巨体を支える合理的な肢先の構造
１ｍ近く巨大な足の甲から爪にかけての構造は非常に合理的に出来ており、６ｔにも及ぶ現生の巨像をはるかに超える体重をしっかりと受け止めることができました。研究者によれば、この肢の甲に構造には体重を支える特別な構造をしていたことが分かっています。
巨大な後肢は、他の獣脚類の中でも最も比率が大きいことが分かっています。巨大な頭と巨大な肢で特徴付けられるのがティラノサウルスであるといえます。
ティラノサウルスの眼
ティラノサウルスの眼は現生の肉食動物のライオンやトラと同様、前方を見据える形についていました。これはティラノサウルスは外敵が少ないハンターであったことをあらわしています。草食動物のように常に周りからの攻撃に配慮する必要がある動物の眼は左右が離れて付いています。
ティラノサウルスの嗅覚
ティラノサウルスの嗅覚は非常に発達していたと考えられています。わずかな血のにおいも見逃さなないハンターの鼻です。
画像「tyrannosaurus」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
シカゴのフィールド博物館
ティラノサウルスの歯
ティラノサウルスの歯は非常に太く長いのが特徴です。他の獣脚類に比べてもその特徴は明確で、切り裂くというよりは噛み砕くのに適していました。歯根（歯額の中に埋まっている部分）も非常に長かったという事実がよりこの特性を裏付けています。歯茎より上、つまり見えている部分が７－８ｃｍにも関わらず、歯茎に埋まっている部分が２２－２３ｃｍという化石が実際に発見されています。
ティラノサウルスには羽毛があった？
一部の研究者によれば、ティラノサウルスは羽毛で覆われていた、という説があります。寒暖の激しい期間を乗り切るために、体を温めるために羽を持っていたというのです。また、他の説では子供のころに羽毛があったとしても、大人になれば体温が高くなることが考えられ、完全になくなっていたのではないか、というものがあります。そもそも、この羽毛論の発端は、同じ獣脚類であるコエロフィシスやディロングの羽毛の痕跡付き化石が発見されたことにあります。コエロフィシスやディロング（ファイナルファンタジーのチョコボにそっくり）はかなり小さい恐竜であることから体温を失いやすく、羽毛をまとっていたのかもしれません。そうであれば少なくともティラノサウルスの子供には羽毛が存在した可能性はあります。
ティラノサウルスの寿命は何歳？
前述の巨大化石、「ス－」を調べると、年齢は28歳であることが分かりました（骨の状態で判断が可能）。また、化石を詳しく調べると、かなり痛んだ骨であることが分かり、寿命が近いのではないかと考えられました。従いまして、ティラノサウルスの寿命は30歳前後だと推測されています。ティラノサウルスは20歳くらいまで成長し、その後、徐々に老化していきました。5歳以下の若いティラノサウルスは必ずしも最強とは言えなかったようです。
ティラノサウルスは脚が速い？遅い？
ティラノサウルスはどのくらいの速度で走ることが出来たのでしょうか。一部の研究者は時速60kmで走ることができたと主張しましたが、現在では、骨や体のバランスなどから時速30kmにも満たない速度だったと考えられています。この点からトリケラトプス。エドモントサウルスのような比較的鈍足の草食恐竜を身を潜めて待ち伏せして狩をしたのではないかと考えられます（実際にトリケラトプスの化石からティラノサウルスの噛み跡が発見されています）。またワニなども狩りの対象になったと考えられています。
ティラノサウルスの狩りは単独行動？それとも集団行動？
ティラノサウルスと同じ北米の大型獣脚類のアルバートサウルスが大人と子供の化石が同箇所で発見されたことから、獣脚類といえど、集団で狩りをしていたことが明らかになりました。このことから、ティラノサウルスもその可能性があるのではないか、と考えられています。
死肉もあさった？
ティラノサウルスの嗅覚は非常に敏感であることから、死体のにおいをかぎつけることは容易であったと考えられます。その為、死肉をあさることも決して珍しくなかったでしょう。
ティラノサウルスの起源はアジアにある
恐竜コレクターの永遠のアイドル、ティラノサウルスにも同じタイプの仲間が世界各地に沢山いました。ここで簡単に紹介しましょう。
我々日本人にとってうれしい？事実
ティラノサウルス類は実はアジアから生まれました。ティラノサウルスの仲間は中生代の白亜紀になってアジアに現れました。この頃のティラノサウルスの祖先は非常に小さく、体長３ｍにも満たないものでした。彼らが当時、アジアとつながっていた北米へと渡り白亜紀後期にあの超巨大獣脚類のティラノサウルスが現れることになったのは意外と知られていません。さて、そのアジアで生まれた祖先をご紹介します。
シャンシャノサウルス 体長 ３ｍ 白亜紀後期 中国
さてなぜシャンシャノサウルスはティラノサウルスの仲間と判明したのでしょうか。それは、ティラノサウルス類に共通の特徴が存在したからです。
ティラノサウルス類共通の特徴
頭部骨格の眼の後ろの部分がBの字をしている左右の鼻の骨が結合し、強固になっている
この特徴を持った恐竜が世界各地で見つかり、ティラノサウルスの仲間であると考えられています。当時世界はアフリカを除いて陸続きであったことから、アジアから北米に大きく移動していきました。移動するたびに体を大きく、白亜紀後期それも隕石衝突の直前に最も巨大化します。それが皆さんがよく知るティラノサウルス・レックスなのです。
モンゴルアリオラムス 体長 ５ｍ
タルボサウルス 体長 ９ｍ
アレクトロサウルス 体長 ５ｍ
北米 アウブリソドン体長 ３ｍ
ダスプレトサウルス 体長１０ｍ
アルバートサウルス １０ｍ
ゴルゴサウルス ９ｍ
実は日本にもティラノサウルスの仲間がいたといわれています。つまり、前述の特徴をもった恐竜の化石が発見されました。石川県白山市でただ1本の歯が発見されています。
ティラノサウルスとスピノサウルス、いったいどっちが強いのか？
ティラノサウルス科最強の証、D型歯の秘密
ティラノサウルスの頭部はどれくらい大きかったの？
人間の男性と比較！あなたは大きいと感じますか？それとも・・・。
ティラノサウルス科最強の系譜
