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天敵を避け、浮遊生活に活路を見出した不思議な異常巻きアンモナイト「ユーボストリコセラス(Eubostrychoceras)」の上質化石/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)

通常、アンモナイトといえば平巻き型(平面的な渦巻き)がおなじみですが、白亜紀後期になると、それまで主流ではなかった、巻きがほどけたような独特な形状のアンモナイトが目立ち始めました。実は、白亜紀に入ってから異常巻きの系統は幾度も進化を遂げており、特に白亜紀後期に爆発的な多様性を見せるようになったと言われています。

実は異常巻きアンモナイトは、一般的な平巻き型に比べて泳ぎがそれほど得意ではなかったと考えられています。何しろこのような立体的な形状ですから、水流の抵抗を受けやすく、素早く泳ぎ回ることは難しかったはずです。つまり彼らは、魚やイカのように俊敏に泳ぐのではなく、海中を漂ったり、ゆっくりと移動したりしながら、特定の水深に留まって効率よく餌を捕る「浮遊生活」に適応した可能性が示唆されているのです。

では、なぜ白亜紀、特にその後期になってこのような異常巻きアンモナイトが繁栄したのでしょうか。一説には、白亜紀の中期から後期にかけては地球温暖化が進み、海水準(海面)が高くなったことで、浅い内海や大陸棚、豊かな外洋環境が世界中に広く発達したためと言われています。こうした穏やかな環境が、遊泳力の低い生物でも十分に生き残り、餌を得られる絶好の「浮遊生活の場」となったのです。
また、当時の海には硬骨魚類やサメ、大型の海棲爬虫類などの強力な捕食者も急増していました。そのため、普通の泳ぎ方では生存競争や天敵から逃げ切ることが難しくなり、あえて「異常巻き」という独自のスタイルへと進化して別の生活様式(ニッチ)を開拓することが、彼らにとって生き残るための高度な戦略だったという説もあります。






商品説明:天敵を避け、浮遊生活に活路を見出した不思議な異常巻きアンモナイト「ユーボストリコセラス(Eubostrychoceras)」の上質化石
アンモナイトのウンチク
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。

画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。

画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。
アンモナイトの基本構造

