こちらはマダガスカル産ペリスフィンクテスのハーフ&カット標本です。ペリスフィンクテスといえば、乳白色で緻密な肋(ろく)を思い浮かべますが、まれにこのようなカットタイプも存在します。
中央でカットし、断面を研磨した標本です。
アンモナイトの殻の内部は、ご覧のようにいくつかの小部屋(セプタ)に分かれています。それぞれが独立しており、海水や空気などを出し入れできたと考えられています。その結果、浮力を得て自在に遊泳できたという説もあります。こうした空気などの出し入れは、殻の外側を走る細い管(連室細管)によって行われていました。こちらの標本でも、連室細管を確認できますね。
コラム「アンモナイトやオウムガイの内部はどうなっていたか?」を片手に写真を御覧ください。
もっとも外側の部屋には軟体部が収まっていました。
断面は、いずれも丁寧に研磨されています。
アンモナイトは、殻の中央にある渦の中心から成長をはじめ、徐々に外側へと成長していきました。
白いラインは、隔壁と呼ばれる硬い組織で、部屋を分割する「壁」の役割を果たしています。
こうして見ると、確かにペリスフィンクテスであることが分かります。ハーフカットされたペリスフィンクテスの標本は珍しいため、外観と内部構造をぜひ見比べながらご覧ください。
予想通り、内部も比較的ゆるやかに巻かれており、何重にも巻いている様子がよく分かります。アンモナイトの巻き方については、コラム「正常巻きアンモナイトの巻き方 ~密巻きとゆる巻き~」を御覧ください。
側面から撮影した写真です。標本は中央で真っ二つにカットされています。
直径最大部51ミリほどあります。
100円玉との比較です。
価格:
商品ID:an2584
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径5.1cm 厚1.4cm
商品説明:中身拝見!珍しいペリスフィンクテス(Perisphinctes)のハーフカット標本
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる