こちらはミャンマー産の古代の琥珀、バーマイトです。ミャンマーの旧国名であるビルマを取って、ビルマイト、もしくはバーマイトと呼ばれます。琥珀に固有名詞が付けられることは珍しいですが、琥珀コレクターにとっては特別な琥珀です。なぜなら、バーマイトの起源はおよそ1億年前、つまり、恐竜が大地を闊歩していた時代にあると言われています。これほど古い琥珀は世界中で、決して多くはありません。
高倍率のルーペで内部を探索していると、虫に出会いました。琥珀の内部には、このように虫が内包されていることがあります。琥珀はもともと針葉樹の樹脂(樹液)だったと考えられており、樹液に群がった虫がその粘性に足を取られ、包み込まれ、そのまま化石になってしまうことがあります。小さな虫の脚力では樹液から脱出できないことが原因と考えられています(ゆえに一定程度大きな虫は内包されていないことが多い)。
後方よりライトを当てて撮影しました。虫がシルエットとなって浮かび上がります。
肉眼ではこのように見えます。
ぜひ高倍率のルーペを使ってご覧ください。琥珀を観察する際には、少なくとも25から30倍の倍率を持つルーペをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
本体、およそ16ミリ。
100円玉との比較。透明度が高く、内包物が虫以外にほとんどないため、虫を観察しやすいです。
価格:
商品ID:ot3612
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.6cm×1.3cm×厚0.4cm
商品説明:琥珀コレクター垂涎の古(いにしえ)の琥珀、バーマイト(Burmite)。透明な基質に浮かぶ虫一匹
この商品は売却済みです。
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