この鏃(やじり)のような形をした化石は、ベレムナイトです。頭足類の一種で中生代ジュラ紀に棲息していました。
ベレムナイトは古生代デボン紀に起源を持ち、中生代中期に繁栄しました。中生代に繁栄した同じ頭足類のアンモナイトと比べるといささかマイナーな存在ではあるものの、時代を代表する生物の一つです。
ベレムナイトは意外にも現世のイカと似た姿をしていました。ただ異なるのは、この写真のように硬く立派な骨格(殻)を有していたことです。
ただ、体のすべてがこのようなかたい殻だったわけではありません。鏃があったのは先端の内部だけで他は軟体部でできていました。先端の鏃部分のおよそ10倍の全長があったと考えられています。
先端部分は鋭く尖っていました。
鏃のなかは空洞でした。
100円玉との比較。およそ8センチ。全長は80センチ前後だと見積もることができます。
こちらの図のようにベレムナイトはイカのような姿をしており、化石として残るのは先端部分の硬い殻に限られます。
価格:
商品ID:an1517
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Russia
サイズ:7.9cm×1.8cm×厚1.5cm
商品説明:典型的なベレムナイト(Belemnite)の鏃(殻)の化石。ジュラ紀ロシア産。
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる