べレムナイトは、頭足類に属する絶滅した軟体動物です。
ベレムナイト目Belemnitidaの総称。
形は現生のイカに良く似ています。
ベレムナイトで化石として残るのは、イカでいえば、甲の部分のようなところで、殻の先端に方解石でできた長い円錐状伸びた、鞘の部分です。 この部分、ちょうど矢の先端のようにも見えるのでベレムナイトは「矢石」とも呼ばれています。
ベレムナイトは、アンモナイトと同様、中生代白亜紀の示準化石として利用されます。ベレムナイトが繁栄したのはジュラ紀と白亜紀が主で,第三紀の始新世ごろまで存続しました。
代表属はベレムニテス(Belemnites)です。
ベレムナイトの軟体部は、ドイツやイギリスのジュラ紀の地層のなかに保存されていたことで知られています。それによると、腕の数は6、吸盤の代りに魚の目状のかぎがあり、墨汁?(ぼくじゆうのう)も持っていて、イカに似ていたことが分かっています。