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母岩25cm超、本体10cm弱の特大標本!岩手県雫石町・用ノ沢産「炭化」した木の葉の化石/新生代第三紀(6600万--260万年前)

明るい色調の母岩に、黒褐色の炭化部が明瞭に残った葉の姿は、まさに大地が描いた「一枚の絵画」。母岩は幅25cmを超える堂々たるサイズで、その中央に繊細な葉が鎮座する様子は、自然の造形美を愛する方に自信を持っておすすめできる一品です。

特筆すべきは、この黒い部分が単なる「形(印影)」ではなく、当時の植物の有機質が炭素に置き換わって残った「実体」であるという点です。植物化石の多くは、実体が失われた「印象化石」ですが、本標本は希少な「炭化圧縮化石」。当時の堆積環境が極めて穏やかで、酸素が遮断されていた幸運な条件の積み重ねが、この精緻な保存を可能にしました。詳しくはコラム”葉っぱが化石になる、メカニズム”をご覧下さい。

母岩の段差は、まさにその湖底で薄い泥が層状に降り積もった「時間の重なり」そのもの。一枚一枚、薄皮を剥ぐようにして発見される化石の成り立ちが、この立体的な母岩の表情からも見て取れます。地質学的なドラマを感じさせる、非常に興味深い産状です。

光を当てると、炭化した表面が鈍い光沢を放つのが分かります。これは実体が残っている炭化標本ならではの質感です。この「黒い膜」の保存状態は、目の肥えたコレクターの方にも、きっとご満足いただけるはずです。

当時の東北地方は現在よりも温暖で、豊かな広葉樹林が広がっていました。まだ人類の遠い祖先さえ現れていないような遥か昔、どんな光を浴び、どんな風に吹かれていたのか。石の中に閉じ込められた一枚の葉を眺めていると、当時の森の湿り気まで伝わってくるような、不思議な感覚に包まれます。




繰り返しになりますが、この標本の真価は単なる「痕跡」ではなく、木の葉そのものが炭化した「実体」が残っている点にあります。博物館の展示室にあるような、学術的価値と芸術性を兼ね備えた大判の炭化標本。あなたのコレクションの象徴的な一点として、ぜひお手元にお迎えください。



10分で分かる植物の進化のウンチク
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。
