

こちらは現在のミャンマー北部、約1億年前の地層から産出した、極めて古い琥珀・バーマイトです。旧国名ビルマにちなみ「ビルマ琥珀」とも呼ばれます。内部には多種多様な動植物が含まれることで知られており、本標本にはクモと思しき節足動物がしっかりと内包されています。

透明度の高い琥珀に、ぽつんと一匹、クモが内包されている、という面白い標本です。

高倍率ルーペで観察すると、長い脚がはっきり確認できます。琥珀内部を詳しく観察するには30倍前後のルーペが最適です。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

バーマイトは世界の琥珀産地の中でも群を抜いて古く、にもかかわらず精緻な動植物が数多く残ることで知られています。昆虫だけでも1000種以上が報告され、恐竜の羽毛までもが、ごくまれに見つかるほどです。当時の生態を知るうえで欠かせない、非常に価値の高い琥珀です。

バーマイトは約2000年以上前から交易品として流通しており、その美しさから古代より高く評価されてきました。中世にはヨーロッパにも伝わり、自然が生み出した宝石として珍重されています。現代でもなお、大変貴重かつ人気の高い化石・宝石として、世界中の愛好家から支持されています。

後方より補助光をあてずとも、かなり透明度があります。

左右約18ミリほどの、平均的なバーマイトのサイズです。バーマイトは扁平・楕円形の個体が多く、多くは2センチ未満に収まります。

100円硬貨より一回り小ぶりのサイズです。恐竜時代の生命をそのまま封じ込めた、世界有数の古さを誇る琥珀・バーマイト。小さくとも存在感のある、魅力的な標本です。


価格:
商品ID:ot4335
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.8cm×1.3cm×厚0.6cm
商品説明:クモを内包!恐竜時代の生命を封じ込めた、世界屈指の古さを誇る琥珀「バーマイト(Burmite)」
この商品は売却済みです。
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