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10センチ級の迫力!黒褐色の炭素質部分が残った希少標本|岩手県雫石町・用ノ沢(舛沢層)産 ケヤキ類の木の葉の化石/新生代第三紀(6600万--260万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは、岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産(舛沢層)で採集された、新生代中新世の地層から産出した木の葉の化石です。この地域からは様々な広葉樹の化石が見つかりますが、本標本は外縁に刻まれたギザギザの鋸歯などから、ケヤキ類の可能性があります。

そして本標本は、この産地の木の葉化石としては非常に大ぶりなサイズで、存在感があります。


色が濃い部分と薄い部分がありますが、濃い部分は、葉が炭素化したものと思われます。まれに見る好条件で保存された場合は、葉の組織の一部が炭素化し、そのまま保存されるケースがあります。植物化石といえば、その型が残った印象化石が大半ですが、こうして、炭素質が保存される場合もあります。

詳しくはコラム「湖底に眠る葉……木の葉の化石ができるまで」をご覧ください。


葉の縁部をご覧ください。ギザギザのラインが見えます。これを鋸歯(きょし)といいます。葉の種類を見分ける時の重要なサインの一つで、ケヤキ類によく見られます。全体に卵型で、先端が尖った葉としては、ブナ類なども候補に挙がりますが、ブナ類は鋸歯があまり発達していません。


秋田県田沢湖周辺から岩手県阿仁地区にかけて、新生代・中新世(約1,700万〜800万年前)の地層が広がっています。この地域は当時、内陸の盆地で、湖や湿地といった穏やかな淡水環境が発達していたと考えられています。湖底には、近くの火山から飛来した火山灰を含む細かな泥が静かに降り積もり、葉もその中に埋もれました。細粒の堆積物は化石保存に理想的で、この標本のように輪郭のシャープさと炭素質の残存が両立した見事な化石が産出します。


中央に一枚、その上にも部分的に木の葉の化石が見られます。


裏面です。フラットにカットされていますので、そのまま平置きできます。


側面から撮影しました。悠久の時の記録が、層となって刻まれています。内部にはまた別の葉が眠っているかもしれませんね。


左右約18センチの母岩に10センチ以上のケヤキ類と思しき木の葉が鎮座しています。


100円硬貨との比較です。岩手県岩手郡雫石町用ノ沢(舛沢層)で採集されたケヤキ類の木の葉の化石です。

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価格

商品ID:ot4294

時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)

産地:岩手県 日本

サイズ:本体幅10.8cm 母岩含め全体18.5cm×18.3cm×厚2.4cm

商品説明:10センチ級の迫力!黒褐色の炭素質部分が残った希少標本|岩手県雫石町・用ノ沢(舛沢層)産 ケヤキ類の木の葉の化石。岩手県岩手郡雫石町用ノ沢(舛沢層)

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