こちらは、約8200万年前から6600万年前、白亜紀後期のカンパニアン期からマーストリヒチアン期にかけて生息していた海生爬虫類、モササウルスの歯化石です。モササウルスは、古生物ファンにはおなじみの人気生物ですね。ご覧のとおり、表面のエナメル質がほぼ完全な状態で保存された上質な歯化石です。
ちなみに、モササウルスはしばしば恐竜と誤解されますが、恐竜ではありません。恐竜の詳しい定義については、コラム「恐竜の定義・分類・種類・分け方」を御覧ください。
鋭い先端が残された円錐形の歯化石です。モササウルスと一口に言っても多種多様な種類が存在しますが、その多くはこのような円錐形の歯を持っていました。歯の形だけで種類を特定するのは難しいため、本標本は「モササウルス類の歯化石」としてご紹介しています。もちろん、プログナソドンやグロビデンスのように、明らかに形態が異なる歯であれば、一目で区別することができます。
ご覧のとおり、全体的にボリュームがあり、ミドルセクションも分厚く、力強い印象を与えます。
モササウルスは白亜紀後期、世界中の海域に生息していたと考えられています。実際、モササウルスの化石は北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、西アジアなど広範な地域で発見されており、熱帯から亜熱帯にかけて、さまざまな海洋環境に適応していたと考えられます。どの地域でも当時の海洋における食物連鎖の頂点捕食者として君臨し、魚類、サメ、アンモナイト、ウミガメ、他の海生爬虫類など、あらゆる動物を捕食していたと見られています。さらには、同じモササウルス類をも捕食した痕跡が、化石として残されています。
写真下側の辺(ロングカーブ)に沿って、約46ミリの長さがあります。
100円硬貨との比較写真です。長さに加えて厚みもあり、全体的にボリューム感のある標本です。非常にパワフルな印象を与える、立派な歯化石です。
価格:¥4,600
商品ID:ot4251
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.6cm 周長6.7cm
商品説明:厚みとボリューム感が際立つ!モササウルス (Mosasaurus) の立派な歯化石
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