こちらは、ミャンマー北部に位置するフカワン渓谷で採取される、非常に希少な琥珀(通称バーマイト)です。採取の歴史はすでに2000年以上に及び、由緒ある琥珀として知られています。内部に多種多様な虫を含んでいることでも有名で、これまでに確認された昆虫の種類は1000種を優に超えると言われています。
そもそも琥珀とは何なのでしょうか。宝石や装飾品としてのイメージが強いかもしれませんが、実は「化石」なのです。化石といえば、恐竜の骨やアンモナイト、三葉虫などを思い浮かべる方が多いと思いますが、動植物やその痕跡が長い年月をかけて石化したものであれば、すべて化石の範疇に含まれます。
琥珀は、木の樹液が数百万年以上かけてゆっくりと化石化したものです。樹液に群がった虫たちがそのまま取り込まれ、化石として残されることもあり、本品もその好例です。
このバーマイトが数ある琥珀の中でも特に人気を集めている理由の一つが、その形成年代にあります。なんと約1億年以上前に起源を持つとされており、内包物もその時代のものである可能性が高いのです。ルーペを通じて眺めれば、まるで白亜紀にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。
さきほどはクローズアップした写真でしたが、こうして、全形を見るといかがでしょうか?クモの存在にも気づかない、非常に美しい、まさに、皆さんが琥珀としてイメージする姿そのものではないでしょうか。
バーマイトの歴史は2000年以上あると申し上げましたが、もとより、バーマイトが珍重されたのは、化石としてではなく、装飾品としての価値です。中国の後漢時代(1世紀)の歴史書「後漢書」に、バーマイトのことが記載されています。当時すでに、中国とビルマ(ミャンマーの旧国名)の交易が活発に行われていたことが確認されています。その当時は、装飾品や薬として珍重されていたのだそうです。古代ローマでも琥珀を砕いた粉は万病に効くと信じられていたそうです。実際には、そのような効果はありませんが、そのあまりの美しさに、そう思ったのかもしれませんね。
こちらの個体は非常に透明度が高く、補助光を後ろから照らさなくても、ご覧のように、美しい琥珀色を放ちます。
ぜひ高倍率のルーペで、こちらのクモを観察してみてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
補助光を後方から当てながら観察すると、より見やすくなります。
左右約15ミリあります。
100円硬貨との比較写真です。形成年代は約1億年前と言われる、極めて古い琥珀、ミャンマー産のバーマイトです。クモを内包しています。
価格:¥4,300
商品ID:ot4213
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.5cm×0.5cm×厚0.3cm
商品説明:クモを内包!形成年代は約1億年前と言われる、極めて古い琥珀、ミャンマー産のバーマイト(Burmite)
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