こちらは、ミャンマー北部のフワカン渓谷で採集された、極めて古い琥珀「バーマイト」です。内部には昆虫が内包されています。
足を大きく伸ばしたポーズが面白いです。関節や足の形が明瞭に保存されており、棘などもほぼ生息時と同じ状態で残されています。琥珀はこのように、内包物を外部環境から保護する機能があり、古代からのタイムカプセルと呼ばれています。
バーマイトが産出する層から採取されたジルコンを分析したところ、約1億年前のものであることが判明しました。1億年前といえば、まだ恐竜が地球上を歩いていた時代です。この昆虫も同時期を生きていた可能性があります。
コラム「化石の年代を知る方法」も合わせて御覧ください。
この標本には少なくとも2匹の虫が含まれており、いずれも非常に良好な保存状態です。
内包物は、こちらのような昆虫をはじめ、節足動物、脊椎動物、植物片など多岐にわたります。特に昆虫は多様性に富み、一説によれば2000種類を優に超えるとも言われています。
高倍率のルーペでぜひ虫を観察してみてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バックライトをあてて観察すると、内包物がシルエットとして浮かび上がり、とても見やすくなります。
肉眼でも虫の姿を観察することができます。
少なくとも2匹の虫が内包されています。
左右の幅は約17ミリです。
100円玉よりも一回り小さいサイズです。大きな虫は肉眼でもご覧いただけます。
価格:
商品ID:ot4156
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.7cm×1.4cm×厚0.4cm
商品説明:肉眼でも視認可能な大きな虫を内包した、約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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