琥珀ファンに送る、至極のアイテム。「至極」という言葉を軽々しく使うのもどうかと思いますが、この標本はまさに“至極”です。言葉に負けないだけの希少性とインパクトを持っています。なんと言っても、この網のような模様、一体何だと思いますか?こちらは、爬虫類の鱗(うろこ)だと考えられています。鱗のことを真っ先に伝えたくて、肝心なことを伝え遅れましたが、こちらは、約1億年前の樹液が化石化した、極めて古い琥珀「バーマイト」です。つまり、白亜紀、恐竜時代の琥珀なのです。そんな時代の琥珀の内部に、鱗の化石が潜んでいたとなると……誰だって想像力が膨らみますよね。もちろん、これが恐竜の皮膚だという確証はありませんが、この時代に生きていた爬虫類の大部分は恐竜であることも事実。ロマンの塊ですよ、このアイテムは。
全体をご覧いただきましょう。「さっきの鱗はどこいった?」よーく見てください。見えましたか?そうです、写真の左下一帯に広がっているではありませんか!この鱗、実はかなりの大きさがあるのです。琥珀全体が約2センチほどですから、鱗だけで1センチあります。もちろん、肉眼ではっきりと捉えることができます。かつて、このようなアイテムは取り扱ったことがありません。さまざまな内包物を含むバーマイトの中でも、これは希少中の希少。恐竜ファン、琥珀ファンのためにご用意したプレミアムアイテムです。
説明の必要もないかもしれませんが、なぜ鱗(皮膚)がこれほど希少なのか、お分かりでしょうか。皮膚は軟組織、つまり、非常に分解されやすい組織です。すぐに腐ってしまうため、通常は化石として残ることはありません。一方で、骨や歯のような硬組織は、もともと硬いため、化石として残りやすいことはよく知られていますね。しかし、今回のように琥珀の中に閉じ込められることで、皮膚のような軟らかい組織でも、外部環境から完全に遮断され、驚くほど良好な状態で保存されることがあります。琥珀はまさに、天然のタイムカプセル。約1億年もの、気が遠くなるような年月を経ても、魔法のように内部環境を保ち続けてきたのです。
わずか2センチほどの小さな琥珀ですが、その内部は、まさに古代のまま。皮膚(鱗)だけでなく、虫の一部や植物片と思われる部分化石も、あちこちに確認できます。
鱗っぽい、ではなく、まさに鱗。この保存状態をご覧ください。
バーマイトには、まれにこのような黒っぽい内包物が見られることがあります。バーマイトが形成された当時の環境では、森林火災が頻繁に発生していたという説があり、その影響で、焦げた片が取り込まれることがあるのです。ただし、今回の内包物は、いわゆる“焦げた物体”というよりも、何か有機物の痕跡のように感じられます。特に左側には、牙のように鋭い物体が確認できます。おそらく、虫の一部かもしれませんね。
こちらには、明らかに羽虫とわかる痕跡が見られます。翅の輪郭がはっきりと確認でき、長い触角や肢、胴体なども良好な状態で保存されています。ぜひ、30倍以上の高倍率ルーペをお使いのうえ、ご覧ください。肉眼でも鱗は十分に見えますが、この標本の真価を味わうには、やはりルーペが欠かせません。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
鱗の周囲には、他の生物由来と思われる有機物の痕跡も複数確認できます。
バックライトを当てて肉眼で見ると、このように見えます。特にこの標本は内包物の種類が多く、眺めていてまったく飽きることがありません。
バックライトをあてないで撮影した1枚。バーマイトとしてはかなり大きな2センチ級の標本で、透明度も非常に高く、観察しやすいアイテムです。
左右2センチほどあります。
100円玉との比較をご覧ください。ただでさえ希少なバーマイトの内部に、爬虫類の鱗が潜んでいたのです。これほどのプレミアムアイテムは、滅多に出会えるものではありません。この価値を理解できる恐竜ファン、化石ファン、そして琥珀ファンの方にこそ、引き取っていただきたい“至極”のコレクティブアイテムです。
価格:
商品ID:ot4079
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:2cm×1.5cm×厚0.4cm
商品説明:この価値がわかる方に引き取っていただきたい、恐竜ファン、琥珀ファンに送る至極のアイテム!爬虫類の鱗を内包した約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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