こちらは中米ドミニカ産の琥珀で、内部には虫が見られます。ドミニカ産の琥珀は約3000万年前の樹液が化石化したもので、内包されているものもその時代の生物である可能性があります。世界各地に琥珀の産地はありますが、コレクターであれば、バルト海、バーマイト、ドミニカの3つの産地の琥珀はぜひコレクションしておきたいところです。
ドミニカ産の琥珀はこのような球体の標本が多いです。中央に羽虫が鎮座しています。
非常に長い羽を持ち、胸部からはいくつかの足が確認できます。よく見ると、体毛まで鮮明に残されていますね。
肉眼で見ると、中央に黒っぽい影のようなものが見えますが、それが先程ご覧いただいた虫です。
ドミニカ産の琥珀は基本的に透明度が高いですが、くもりガラスのような独特の味わいがあります。ドミニカ産の琥珀といえば、映画『ジュラシック・パーク』で、恐竜の血を吸った蚊からDNAを取り出すというシーンが印象的でしたね。しかし、実際にはドミニカ産の琥珀に蚊が含まれていたとしても、約3000万年前のものですから、恐竜の血を吸っていることはありません。また、恐竜時代の琥珀の中に恐竜のDNAが含まれていたとしても、現在の技術ではそれを取り出し、クローンを復元することは不可能だと考えられています。詳しくはコラム「化石からDNAを取り出し、クローンを復元することはできるか?」を御覧ください。
左右約8ミリほどあります。
100円玉との比較。約3000万年前の樹液が化石化した、ドミニカ産の琥珀です。内部に羽虫を内包されています。
価格:¥3,000
商品ID:ot4070
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Dominica
サイズ:0.8cm×0.7cm×厚0.5cm
商品説明:ジュラパ初代で話題をかっさらったドミニカ産の琥珀(Amber)。翅脈まで残された羽虫が内包!
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