タマバエ科の虫が内包されたバルト海産の琥珀です。タマバエはバルティックアンバーに稀に見つかる羽虫です。細身の体で、成長すると1センチ程度になります。二対の翅は脆い構造をしているので、本体からずれて見つかることも少なくありません。この個体の翅は本来の位置にとどまっていることがわかります。6本の足もそのまま保存されているようです。
基質の透明度は非常に高く、バックライトがあたるとタマバエがシルエットとして浮かび上がります。美しい!
肉眼で見るとこのような感じ。ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
バルティックアンバーはおよそ4000万年前の針葉樹の樹脂が起源とされています。樹脂はもともと樹木の亀裂などを埋めるように内部から染み出してきます。垂れた樹液が虫を巻き込みつつ土中に埋もれそのまま化石化したものが琥珀です。
こちらには植物片も見られます。おそらく琥珀と同じ時代の、極めて古い植物片の一部だと推察されます。
こちらも同様です。およそ4000万年前の内包物が腐ることなく保存されているのは、琥珀のおかげといえるでしょう。まさに古代からのタイムカプセルです。
肉眼で見ると、タマバエの姿を見逃してしまうかもしれません。ぜひ高倍率のルーペをお使いくださいませ。
それにしても凄まじい保存状態。その驚くべき保存状態には、きっと感嘆されることでしょう。
およそ16ミリほど。
100円玉との比較。光があたるとレモンイエローに輝きます。
価格:
商品ID:ot3238
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Baltic Sea
サイズ:1.6cm×1.1cm×厚0.3cm
商品説明:まだ類人猿さえも誕生していなかった時代のタマバエ科の虫が内包されたバルティックアンバー(Amber)
この商品は売却済みです。
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