こちらは、マダガスカルで産出された、クレオニセラスという種類のアンモナイトで、美しい遊色が特徴です。マダガスカルは世界有数のアンモナイトの産地の一つで、特に北東部のマハジャンガ地方では、白亜紀の海洋生物の化石が数多く発見されています。
詳しくはコラム「化石の宝庫、マダガスカル島の産地紹介」を御覧ください。
殻表面の遊色層に光があたると、内部で薄膜干渉が発生し、特定の色だけ反射されます。本標本では主に赤、そして緑も見られます。このように、光の角度や見る位置によって、色合いが変化するのが特徴です。
ある程度サイズがあり、しっかりとした厚みもある、良形のアンモナイトです。
裏面にも遊色層が十分に残存しているため、美しい赤色の遊色が見られます。
側面から撮影しました。アンモナイトの殻の内部は、本来「フラグモコーン」と呼ばれる複数の小部屋に分かれていますが、長い堆積過程の中で、これらの小部屋は堆積物で満たされ、固化しています。最も外側の部屋には本来、軟体部が収まっていましたが、軟体部(ソフトティッシュ)は化石として残りにくいため、どのような姿だったのかは分かっていません。一般的には、タコやイカのような姿で復元されることが多いです。
直径最大部47ミリほどあります。
100円玉との比較写真です。非常に輝度の高い遊色を備えた、良質なマダガスカル産のアンモナイトです。
価格:¥9,800
商品ID:an2616
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径4.7cm 厚1.4cm
商品説明:素晴らしい遊色をまとった、約1億年前のアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)
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